北京
PM2.577
23/19
撮影日:3月31日(木)
撮影地:北京・玉淵潭公園
気温:13~23℃(晴れ)
撮影:許暁波さん
許暁波さんの【玉淵潭さくら物語】~ソメイヨシノ
玉淵潭公園には約2300本の桜の木がありますが、このうちの6割がソメイヨシノです。しかし、園内にソメイヨシノを意識的に植えるようになってから、実はまだ15年ほどしか経っていません。
その頃、中国では「ソメイヨシノ」は「日本桜花」と呼称されていました。玉淵潭公園の努力の甲斐あって、今では「ソメイヨシノ(染井吉野)」の名は、中国でも一般的になっています。
玉淵潭公園に「桜花園」が設けられたのは1989年のことです。公園では97年頃から桜の研究に力を入れはじめ、その過程で、ソメイヨシノの鑑賞性に気づきました。2001年頃には、山東省の苗圃がソメイヨシノの苗木を提供できると分かり、大規模なソメイヨシノの植樹が始まりました。
現在、最も多くのソメイヨシノが植えられているエリアは、かつて釣り堀でした。埋め立てられ、一面の芝生となり、そして2001年にソメイヨシノが植えられ、それから10年ほどで今日のような「霞か雲か」の世界が広がるようになりました。
ソメイヨシノだけを見ても分かるとおり、玉淵潭公園の風景は桜とともに、10年で大きな変貌を遂げています。