北京
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日本の優れたサービス精神は世界的にも有名です。中国でも、社会が発展するにつれて接客業のレベルアップが要求されており、日本のサービスの良い点を取り入れようという動きがあります。
北京のある商業施設では、スタッフに接客の基本である笑顔を身につけてもらうための、さまざまな取り組みをしています。一番大切な「心からの笑顔」を実現させたのが、これまで4回行われてきた「スマイルコンテスト」です。ノミネートされたのは施設内の全ての店舗のスタッフたちで、投票の結果、新たに18名のスマイリスト(笑顔の達人)が誕生しました。その表彰式が8月10日の開店前に行われました。
表彰式の様子
受賞したスタッフたち
施設の担当者である日本人の中野さんは、毎日の開店時に必ず入り口に立ち、感謝の気持ちを込めたスマイルでお客さんに挨拶の声を掛けています。「笑顔でお客様と接すれば、ホッとしてもらえる。買い物を通して、気分も良くなってもらうことが大事」と話します。
開店時間に挨拶に立つ中野さんとスタッフたち
この施設ではスマイルの標準が定められており、時折、各フロアのスタッフたちによる笑顔の練習が行われています。また、各テナントにも「なぜスマイルが必要なのか?」と、その必要性が説明されています。これらの取組みが、スタッフたちの笑顔でのサービス提供につながっています。
今回選ばれたスマイリストの一人、肖さんは「笑顔の接客をしていれば、お客様の方も自然と優しく接してくれるようになる。万が一のトラブルが起きた時でも、できるだけ笑顔を忘れずに解決するようにしている。そうすると、とてもやりやすくなった」と利点を話してくれました。
スマイリストの肖さん
日本の「笑顔の接客」が、ここ中国でも徐々に人々の生活の中に浸透しています。リラックスして、気持ち良くショッピングや食事をすることは、心豊かな生活につながります。
施設の担当者 中野さん
中野さんは、「中国と日本はもともと近い国で、生活や文化などの面で似ているところも多い。できる限り、この国と日本の交流のために力になっていきたい」と語り、今後も中国のサービス向上に取り組んでいく姿勢を示しました。(帥、謙)
店員さんの笑顔
お客さんたちの笑顔