北京
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李氷氷(リー・ビンビン)は1973年生まれの女優。黒竜江省ハルビン市に生まれ、1997年に上海戯劇学院演技学科を卒業しています。
女優としてデビューしたのは1994年ですが、頭角を現したのは2000年に放送された時代劇ドラマ『少年包青天』。また、同年に主演した張元(チャン・ユアン)監督の『過年回家』ではいきなり第13回シンガポール国際映画最優秀主演女優賞を獲得しました。この作品は中国国内での上映は果たせませんでしたが、日本では『ただいま』の邦題で上映されています。2004年には、馮小剛 (フォン・シャオガン)監督の話題作『イノセントワールド -天下無賊-』に抜てきされ、脇役ながらも印象的な演技を見せて全国的に注目されるようになったほか、中国の映画賞=百花奨最優秀助演女優賞へのノミネートも果たしました。2008年には映画『雲水謠』(2007)で第17回中国金鶏百花電影奨・最優秀主演女優賞を受賞。さらに、2009年には映画『風聲』で第46回台湾アカデミー=金馬奨・最優秀主演女優賞を受賞。ほかにも、『女帝 [エンペラー](原題:夜宴)』 (2006)や『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(原題:狄仁傑之通天帝国)』(2009)、『トリプルタップ(原題:鎗王之王 )』(2010)、『1911(原題:辛亥革命)』 (2011)など様々な話題作に出演しています。
国内でトップ女優の座に上り詰めた李氷氷は数多くの海外映画にも出演し、国際派女優としても絶大な人気を集めました。ハリウッド・デビューを果たしたのは、2008年に公開された『ドラゴン・キングダム(中国題:功夫之王)』。同作は、成龍(ジャッキー・チェン)と李連傑(ジェット・リー)の初共演作という、カンフーファンが悲鳴を上げて喜んだ超話題作で、李氷氷はこの中で個性あふれる白髪の魔女・霓裳の役を演じ、鮮烈なハリウッドデビューを飾りました。以降は米中合作『雪花と秘文字の扇』(2011)で韓国の人気女優チョン・ジヒョンとハリウッドスターのヒュー・ジャックマンと豪華共演。2012年9月、米国映画『バイオハザードV リトリビューション』、2014年には『トランスフォーマー/ロストエイジ』に出演。さらに今年は、李氷氷がヒロイン役を演じる米中合作の新作『MEG ザ・モンスター(中国題:巨歯鯊)』が、6月の上海国際映画祭での上映を経て、8月10日に米中同時公開されています!本作は未知の深海で体長23メートル、体重20トンもの巨大ザメ「メガロドン」に襲われた人々のサバイバルを描いた海洋パニックアクションで、『エクスペンダブルズ』『ワイルド・スピード』シリーズなどで中国でもおなじみの人気アクション俳優ジェイソン・ステイサムが主演し、李氷氷との初共演を実現しました。この作品の日本公開は9月7日を予定しています。
(ミン・イヒョウ 謙)