北京
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場面や分野別によく使われる単語や短文をまとめたキーワード帳シリーズ
【旅行・こんな言葉もありますよ編】
【入境检查】(rùjìng jiǎchá)入国検査.
【护照】(hùzhào)パスポート.
【签证】(qiānzhèng)ビザ.
【外汇兑换】(wàihuì duìhuàn)外貨両替.
【汇率】(huìlǜ)為替レート.
【旅行支票】(lǚxíng zhīpiào)トラベラーズチェック、旅行小切手.
【手续费】(shǒuxù fèi)手続き料金、手数料.
【(银行)买入价】(mǎirù jià)買い相場.
【(银行)卖出价】(màichūjià)売り相場.
【旅游景点】(lǚyóu jǐngdiǎn)観光地、景勝地.
【旅游热点】(lǚyóu rèdiǎn)人気観光地.
【旅游胜地】(lǚyóu shèngdì)観光名所.
【名胜古迹】(míngshèng gǔjì)名所旧跡.
【景区】(jǐngqū)景勝地.
【购物】(gòuwù)買い物、ショッピング.
【免税店】(miǎnshuìdiàn)免税店.
【购物中心】(gòuwù zhōngxīn)ショッピングセンター.
【百货商店】(bǎihuò shāngchǎng)デパート.
【超市】(chāoshì)スーパー.
【便利店】(biànlìdiàn)コンビニ.
【药妆店】(yàozhuāngdiàn)薬局、薬店、ドラッグストア.
【退税】(tuìshuì)税金の払い戻し、税金の還付.
【打折】(dǎzhé)割引.
【消费税】(xiāofèishuì)消費税.
今回は入国手続きから両替、交通、ショッピングなどで使われる基本的な単語をまとめてみます。
まずは空港関連の単語を見てみることにしましょう。飛行機を降りると、「入境检查」(入国審査・イミグレーション)を受けることになります。ここでは、パスポート「护照」を窓口に提出します。審査官は主に最初のページにある旅券情報、ICAO(国際民間航空機関)によって国際標準化された44桁2行の数字と記号を読み取るほか、「签证」(ビザ)のページを確認して端末に入力します。場合によっては質問されることもありますが、聞く内容はだいたいが入国の目的です。聞かないこともあります。
なお、最近中国では指紋採取を始めています。始めて中国にいらっしゃる方は、イミグレーションエリアに行く前に指紋を採取する機械がありますので、そちらで操作することが必要になります。
そして、海外に出るということは、主に目的地の通貨を使うということですから、ほとんどの人が出発前に少しは「外币兑换」両替をするのではないかと思います。していない方ももちろん全然心配はありません。空港でもホテルでも銀行でも「外币兑换」は可能ですし、実際には銀行での「汇率」レートがおそらく一番良いものになります。
中国人はあまり使いませんが、「外币兑换」をする時、現金以外にも、「旅行支票」(トラベラーズチェック)を使う方もいます。現金よりも良い電信相場のレートで計算されるので、1%の手数料を払っても得になります。ただ、日本ではクレジットカードが普及したことから、2014年に発行が終了しており、今では手元にある場合のみ使える単語になっています。現金化は今でもできますので、残っている方は早めに使用されることをお勧めします。
さて、両替で要注意なのは「手续费」両替手数料です。銀行では、「汇率」レートに基づき、外貨の「买入价」買い相場と「卖出价」売り相場が設定してありますが、「外币兑换」の場合、「卖出价」から「手续费」を引いた金額を受け取ることになります。ですので、「外币兑换」はそれをする場所によって、手元に届く金額に少し違いがあります。特に、様々な空港にある両替店では、利用者に不利なレートが設定されていることが多いですので、これは自分でしっかりと事前調査をする必要があります。あまりにも不利なレートの場合は、現地についてから、空港にある銀行で交換しましょう。
ここからは空港を出てからのお話です。すべてがアレンジされているパックツアーではなく、個人旅行で中国を訪れる場合、空港から宿泊施設までの交通機関を選択する必要があります。飛行機編でもご紹介しましたが、「机场巴士」(空港連絡バス、空港リムジン、エアポートリムジン)、または「机场快轨」(エアポートエクスプレス)、または「出租车」(タクシー)などから選択することができます。最近では、配車アプリを利用して、ハイヤーを手配することもできますが、中国の場合はウーバーと違い、電話で運転手と乗車場所を相談する必要があります。北京にある首都空港では、地下2階の駐車場のC09通路が指定されることが多いようです。また、大胆にもバスやエアポートエクスプレスを利用して市内に入った場合には、さらに「公交车」(バス)或いは「地铁」(地下鉄)に乗り変えて移動することになります。タクシーもありますが、配車アプリの天下になっており、流しのタクシーが減っていますので。注意が必要です。
そして、旅行の主な目的といえば、通常は観光スポットの見学ということになるでしょうか。この観光スポットですが、いくつかの言い方があります。まず、「旅游景点」(略して「旅游点」ということも)。人気のある観光スポットは「ホットな観光スポット」という意味の「旅游热点」という言い方をします。 極めて有名で歴史もある観光地のことは中国では「旅游胜地」(観光の名所)と紹介することがあります。その応用で、「避暑胜地」避暑の名所、「度假胜地」リゾートの名所、「滑雪胜地」スキーのメッカ、「佛教胜地」仏教のメッカなどと称される観光地も存在します。他にも、観光関連の紹介文で、よく「名胜古迹」という言葉が出てきますが、これは名所旧跡を意味する言葉です。
ちなみに、中国では、観光地のことをよく「景区」と言います。ニュースなどで一番よく聞かれるのは「5A级景区」(5Aクラス景勝地)です。これは中国国家観光局(現在は文化と観光部)がハード面とソフト面に関する評価に基づいて認定した最高級の条件を誇る観光地です。2017年9月2日現在、全国の249ヵ所の観光地がこの「国家5A级景区」に認定されています。
次に、観光につきものなのは、「购物」(ショッピング)ですね。ショッピング先としては、「免税店」(免税店)、「购物中心」(ショッピングセンター)、「百货商店」デパート、「超市」(スーパー)、「便利店」(コンビニ)などがありますね。日本の場合、化粧品などを扱う薬局もしくは薬店、ドラッグストア、中国語で「药妆店」と呼ばれるそれらのお店が、中国からの観光客にとても人気です。
さて、買い物をする時、もう2点気になることがあります。1点目は、「退税」(税金の還付或いは税金の払い戻し)、そして2点目は「打折」(割引)です。日本でいう2割引きは中国語では「8折」となります。表現が逆になりますので、これには気を付けておいて頂きたいと思います(日本語には「8掛け」という言い方もありますので、そちらで考えていただくとすんなり理解できるかと思います)。そして、「消费税」(消費税)ですが、日本のほとんどの場合では税別、つまり、値段には税金が入っていませんが、中国の場合、税込表示となっていますので、値段に税金が含まれた形になっています。これは逆に計算をしなくてもいいので楽かも知れませんが、しっかり税金が入っていますので。空港で還付を受ける際に備えて、還付条件を満たした場所でのショッピングの際には、領収書をとっておくようにしたいものです。