北京
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呉磊(レオ=ウー・レイ)は1999年12月生まれの上海出身の俳優で、今、中国で最も注目を浴びているティーン・アイドルの一人です。
2002年、当時まだ3歳だった呉磊は、とある保健類商品のテレビCMに出演し、そのさわやかな可愛らしさと無邪気な笑顔がCMディレクターの目に留まり、それから2年間でなんと50本以上のCMに出演しました。幼少時からのCM出演経験が、その後の俳優デビューに大きな役割を果たしたといわれています。
6歳のとき、芸術学校の養成班に進学した呉磊は時代劇ファンタジー・ドラマ『封神榜之鳳鳴岐山』のオーディションに受かり、俳優デビューのチャンスをつかみました。同作では呉磊は中国でおなじみの少年神・哪吒(なた)役を好演し、「チャイドル」として業界内で注目されるようになりました。
2009年、喜劇ドラマ『家有外星人』に出演することで知名度が一気にアップし、さらに、2015年の時代劇ドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)〜麒麟の才子、風雲起こす〜』 の飛流役で大ブレイク。呉磊はこのドラマで、中国ドラマ界のアワード「国劇盛典」の最具潜質演員奨(最注目新人俳優賞)を獲得しました。また、このドラマは日本での配信も実現しています。
ドラマやバラエティーなどテレビ一筋に活躍してきた呉磊でしたが、ついに2018年、念願の映画初主演を果たしました。そんな記念すべき映画初主演作品は、東方文化における六道輪廻からインスピレーションを受けて制作された歴史ファンタジーアクション、『阿修羅(Asura)』。呉磊は、「三頭六臂」という阿修羅王の分身の一つ「洞察」を演じ、大先輩の梁家輝(レオン・カーフェイ)と劉嘉玲(カリーナ・ラウ)との競演で彼らに劣らない演技を見せたほか、「三頭六臂」 という三人一役の高難度の演技にも挑戦し、俳優として大きくステップアップしています。
また、今年は呉磊にとって映画主演を果たした記念すべき年であるとともに、優秀な成績で中国映画界の名門、北京電影学院に合格した年にもなりました。2つのめでたい出来事によって人生の新たな1ページを開いた彼の、今後の活躍に注目です。(ミン・イヒョウ 謙)