北京
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北京の東部にある「観復博物館」。ここ数年、じわじわと人気が高まっています。
この博物館は中国の有名なコレクターである馬未都さんが1996年に設立し、今も館長を務めています。「国家博物館」や「自然博物館」などの無料で見学できる公立の博物館ではなく、私立の博物館なので、入館料は100元もかかります。それでも、家族連れを中心に毎日たくさんの人が見学に訪れます。その謎は?
見学者によりますと、「展示品はもちろん故宮などの大きな博物館より少ないけど、子供たちはここが大好きで、月に1~2回ぐらい来ますね」と答えました。「子供だからここのネコたちが大好きで、それが目的なんでしょう。でも、ネコと遊んだ後で展示品を見に行くんです。磁器などはもう半分以上見ましたね。ネコと遊んだ後でお勉強、もう習慣になりました」
子供連れの親たちの大部分は、これが目的なのでしょう。
馬館長は、「中国で初めての私立博物館で、最大の特徴は『親しみやすさ』です。北京の本館のほか、上海とアモイに分館があります。一番大きいのは北京本館で、独立した庭もあって、展示品はもちろん、たくさんの『ネコ係員』も大人気です」と、ネコたちのことも含めて自慢げに話してくれました。
ここでは、想像以上の近距離で展示品を見ることができます。
また、たくさんの「ネコ係員」もいますので、観客にたっぷりとほのぼのムードを作ってくれます。
馬館長ももちろんネコ好きで、小さな博物館は入り口からネコ満載です。
様々なデザインの入場券。好きなものを選べます。
館内は磁器館、家具館、工芸品館、油絵館、門窓館に分かれています。展示品のうち80%以上は手が届くとほど間近にあります(ただし、くれぐれもお手を触れないように!)。
この「紫檀七重檐宝塔」は名物展示品の一つで、清の時代に、乾隆皇帝が母親の誕生日に贈ったプレゼントだそうです。
観復博物館(北京)
場所:北京市朝陽区大山子張万墳金南路18号
開館時間:9:00—17:00(休館日は旧暦の大晦日から正月3日まで)
入館料:100元 (お年寄り、軍人、教師、学生、文化博物館関係者、身体障害者は半額)。