北京
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中国は今、情報化と工業化を融合させて製造業の競争優位性を築き上げ、質の高い経済成長を果たしています。工業情報化部の苗圩部長は5日、「こうした取り組みで目に見えた成果を得た。今後はインターネット、ビッグデータ、人工智能(AI)と実体経済の融合を重点に、情報化と工業化のさらなる融合を進める」と述べました。
情報化と工業化のハイレベルな結びつきとは、電子情報技術を工業生産に幅広く応用して、情報化を工業業界での一般的なマネジメント手段とし、企業のイノベーション力を引き上げて新たな業務形態を生み出すことです。特に、製造業とインターネットが融合すれば、スマート製造産業というメカニズムが構築され、産業競争力が向上することになります。
工業情報化部のソフトウェア情報関連担当者の李頴氏は、「中国の製造業とインターネットはすでに融合しており、また製造業のモデルチェンジやアップグレードを推進している」と述べました。
現在、中国の多くの企業が、情報化と工業化の融合でレベルアップを果たしています。自動車メーカーの長安自動車は、国によるスマート自動車の開発事業を推進する中で、自動運転、スマートネットワーク、スマート音声という3つの技術を柱に、従来の自動車からスマート型車両への戦略的転換を実現しました。
工業化と情報化の融合については、基準体系や最新分野のカギとなる基準が未整備であるといった課題を抱えています。こうした課題に取り組むため、融合化に向けて管理基準の整備を進める技術委員会が5日に発足しています。(ヒガシ、森)