北京
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●日本の話題作3作が中国で一般公開される予定
日本の映画『サバイバルファミリー』(2017)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(2017)が、この夏に中国で一般公開されることになりました。また、超話題作『万引き家族』(2018)についても、今夏公開の動きがあります。『サバイバルファミリー』は、『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などの矢口史靖が原案、脚本、監督を務めるサバイバルドラマで、主演は小日向文世と深津絵里。中国公開はこの6月22日に予定され、中国語タイトルは「生存家族」に決定しました。また、『DESTINY 鎌倉ものがたり』は『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が、同作の原作者・西岸良平のベストセラーコミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化し、堺雅人と高畑充希が年の差夫婦役で初共演したファンタジードラマで、この7月に中国公開を予定しており、中国タイトルは「鎌倉物語」に決定しています。一方で、最近日本で公開され大ヒットした、是枝裕和監督の最新作『万引き家族』が、7月に中国で一般公開される動きが出てきました。この作品は軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマで、今年の第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の『うなぎ』以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞し、中国でも大きな話題となりました。実はこの作品は中国での一般公開に先駆け、この6月に行われた上海国際映画祭への出品を果たしています。カンヌでの受賞効果により、上海国際映画祭での同作のチケットは即完売だったそうです。是枝監督本人も、映画祭出席のために上海を訪れました。
●『ヒカルの碁』、中国でドラマ化
中国の大手動画サイト「愛奇芸」の発表によりますと、同社は、ほったゆみと小畑健による囲碁を題材にした日本の少年漫画『ヒカルの碁』を原案にした実写版ドラマを中国で制作するということです。中国タイトルは「棋魂」で、日本の大人気漫画を取り扱うに当たり、中国の実情に合わせた脚色はするものの、なるべく原作のプロットと人物設定を生かすという制作方針も明らかになりました。また、脚本の専門性を確保するため、囲碁界の世界チャンピオンなどプロ棋士が顧問として携わっています。今回のドラマ化に際し、原作者のほったゆみ本人から中国ファンに向けた、「皆さん、こんにちは。ほったゆみです。実写ドラマ化について、最初は正直少し不安でしたが、プロットを読んでみたらとても面白いと思いました。不安は消えて、非常に楽しみにしています」とのメッセージも寄せられました。
(ミン・イヒョウ、謙)