＜SCO青島サミット＞5つの面で成果あり＝王外交部長

　王毅国務委員兼外交部長は10日、山東省青島でメディアの取材に対し、「上海協力機構（SCO）の初心は共に安定を求め、共に発展を促すことだ。これはSCOの一貫したテーマでもある。青島サミットで、運命共同体の構築へ連携を強化することで各方面が同意し、5つの面で重要な成果を収めた」と述べました。

　この5つの成果について王部長は、「1つ目は、SCOの発展へ新たな計画が示された。今回のサミットで、向こう5年間の実施ガイドラインとなる『メンバー国の長期的善隣友好協力条約』が採択されたほか、一連の重要な協力措置が掲げられ、今後5年間の発展へロードマップが策定された。2つ目は、安全保障面で新たな措置が打ち出された。サミットで『三つの勢力（分離主義者・宗教過激派・テロリスト）』を取り締まるための向こう3年の協力ガイドラインなどが承認された。3つ目は、経済協力に新たな動力が注がれた。今回、貿易の利便化や食糧問題、税関協力など、多くの分野で実務協力の文書が採択された。4つ目は、人的協力で新しい成果を収めた。メンバー国の首脳がともに環境保護に関する構想を承認し、生態バランスを維持し、エコで持続可能な発展を実現する戦略目標が確定した。5つ目は、対外往来で新たな局面が切り開かれた。SCOは一貫して開放で平等、包括的で透明という原則を維持している。『友人の輪』も拡大し続けている」と述べました。（玉華、森）