北京
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6月5日午後9時07分、四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げられた「風雲2号H」
四川省の西昌衛星発射センターで、5日午後9時7分、運搬ロケット長征3号Aによる気象衛星「風雲2号H」の打ち上げが成功しました。
この衛星は、第一世代の気象観測用静止衛星の最後の1機で、軌道上でテスト運行を行い、その後、軌道調整をします。この衛星の打ち上げにより、気象観測のレベルがアップし、「一帯一路」関係各国での気象予報や災害防止体制の整備などにも役立つものとみられています。
「風雲2号H」は、高度3万6000キロを飛行し、赤外線の放射計や環境観測センサーなどが搭載され、台風など災害をもたらす気象状況を重点的に観測することができます。
軌道上で4カ月間テスト飛行した後、東経79度の赤道上空で静止するとのことです。中国全土だけでなく、「一帯一路」の関係各国やインド洋、アフリカの大部分の国が観測対象になります。
中国がこれまでに打ち上げた気象衛星の数は17機となり、このうち軌道上で運用されているのは8機となります。(非、森)