北京
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中日平和友好条約締結40周年にあたる今年、両国の各分野で関係改善に向けた対話や交流が活発化しています。中国日本友好協会の招きにより、今年第一陣となる日本の大学生代表団100人が北京を訪れ、6月1日夜に市内の建国ガーデンホテルで歓迎レセプションが開催されました。
レセプションの席上、中国人民対外友好協会の許金平副会長が挨拶に立ち、「国の交わりは民の親しみにあり、両国の友好関係はそもそも国民同士の友好である。青少年交流は両国民間交流の極めて重要な層の一つであるため、皆さんにはぜひ今回の訪中で中国の若い世代とよく触れ合い、よく交流し、中国の新しい発展と変化を感じてもらいたい」と述べた上で、「青少年が交流を深め、手を取り合い、今後の中日友好のかけはし、そして絆となり、共に両国関係の美しい未来を開いていくことを心から期待する」と示しました。
これに対して、訪中団の上島保則団長は「2018年第一陣の大学生訪中団には、全国51の大学から100名の学生が選出された。このインターネットの時代、中国に関する情報は様々にあるが、(訪問団のメンバーには)今回の参加を機に自分の目で見て、耳で聴き、舌で味わい、多くの方々と交流し、現実の中国を体感してほしい」と述べました。
また、在中国日本大使館文化広報部の川上文博部長は、日本人大学生代表団一行による訪中の成功を祈念し、乾杯の挨拶をしました。
訪問団メンバーの一人、専修大学4年生の宮澤俊太郎さんは今回の訪問について「明日から国際関係学院の大学生と交流し、中国の大学の施設を回り、中国人大学生の考え方を知ることを一番楽しみにしている」との期待を述べました。
中国に来るのは今回が初めてという横浜国立大学2年生の山本夕稀さんは「日本に仲の良い中国の友人がいるので、ずっと中国へ来てみたいと思っていた。中華料理が好きなのも、今回の訪中団への応募の理由の一つ」と話しました。
横浜中華街でのアルバイトなどを通して、中国への親しみを持ったという横浜国立大学4年の甲斐安浩さんは、「特に敦煌の洞窟と砂漠に期待している」と、今回の旅の楽しみを語りました。
また、昭和女子大学3年の佐々木里奈さんは「メディアを通さない本当の中国の姿を自分の目で見たいなと思ったのが訪中団への応募のきっかけ。ビジネスが発展している上海など、中国の現代の姿を見てみたい」と話しました。
訪中団は6月7日までの滞在期間中、シルクロードの真珠と呼ばれる敦煌や、シルクロードの始発点であり一帯一路の中核地帯である西安を訪れ、5000年におよぶ歴史の中で育まれてきた中華文明と飛躍的な発展を遂げた中国の現状を体感するほか、北京と西安の中国人大学生との交流を行います。(取材:趙雲莎)