北京
PM2.577
23/19
キュレーター・鷲田めるろさん(左)、アーティスト・越後正志さん(右)
担当:王小燕、斉鵬
今週は現代アートにおける中日交流にフォーカスします。6月30日まで、北京の独立系アートスペース「的|芸術中心(de Art Center)」で開催される現代アート展「越後正志:中国製造」で取材してきました。
中国は、30年あまりの高度成長で世界第2の経済大国に躍進し、一人平均のGDPも9000ドル台にまで達するようになりました。富裕層の出現により、個人の収集家や資産家が作られた民間美術館が増える中、アートと現実社会との関係性をどう確立すればよいのかを、真摯に考える若手キュレーターや独立系アートスペースが表れています。
展示風景
「越後正志:中国製造」の会場である「的|芸術中心(de Art Center)」もそうした独立系アートスペースの一つです。元大手美術館のアートディレクターを歴任したキュレーターの夏彦国さんがこの3月に、北京の旧市街地に開設した施設です。中日韓をはじめとしたアジアのアート交流の拠点を目指すこのセンターにとって、4月下旬にオープンした「越後正志:中国製造」は2個目の展覧となります。キュレーションを担当したのは、この4月に独立キュレーターになって世界を舞台に活躍中の鷲田めるろさんです。
グローバリゼーションの背景の下、「中国製造」が中国の社会、人々の暮らしぶりや価値観をどのように変え、またそれが世界の国々や人々の暮らしにどのような影響を及ぼしたのか。興味深い様々な視点が今回の展覧に映し出されています。オープニング式典終了後、アーティストの越後正志さん、キュレーターの鷲田めるろさん、夏彦国さんなどにマイクを向けてみました。
右から越後正志さん、鷲田めるろさん、夏彦国さん
展覧会スタッフ集合写真、「的|芸術中心(de Art Center)」前にて
なお、「的|芸術中心(de Art Center)」は完全予約制で、毎週の火・木・土11:00-18:00がオープン時間です。詳細は公式Wechat【deArtCenter】か、公式サイトhttp://deartcenter.orgをご参照ください。(写真提供:de Art Center、撮影:ARTEXB)
ギャラリー