北京
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1時間目 中国特産巡り、黒茶(プーアル茶)
中国茶は色で大きく分類すると、緑茶、紅茶、黄茶、白茶、青茶、黒茶の6種類に分けられます。黒茶は、茶葉そのものの発酵酵素の働きではなく、微生物を作用させて作る発酵茶です。黒茶は、固めた状態の「緊圧茶」と、ほぐした「散茶」に分類されます。緊圧茶には様々な形状のものがあります。円盤状の形をした「餅茶」、茶碗ほどの大きさと形の「沱茶」、レンガの形をした「磚茶」、人の頭のような大きさと形の「人頭茶」、立方体をした「方茶」、穴の空いた硬貨の形をした「銭茶」などです。
黒茶の製造工程ですが、まず「殺青」と「揉捻」を行います。ここまでは緑茶の製造プロセスと同じです。次に、水分の残っている茶葉を積み重ねて高温多湿の場所で発酵させる「渥堆」、そして2回目の揉捻である「復揉」を終えます。最後に「乾燥」を行って仕上げます。
黒茶の産地には、雲南省(プーアル茶)、四川省(沱茶)、広西省(六堡茶)、湖南省などがあります。黒茶の代表的なのはプーアル茶です。特有の熟成した香りが特徴です。プーアル茶は年数とともに熟成を重ね、長い年月にわたって変化を楽しめるのが他のお茶と違うところです。
プーアル茶には、生茶と熟茶があります。熟茶の場合は、粗茶に適度な水分と温度を与えて発酵を進めることで、熟茶特有の風味が生まれ、甘みのあるまろやかな味わいを楽しむことができます。黒茶の詳細については番組内でお送りします。是非、お聞き逃しのないように!
2時間目 プーアル市の観光スポットとグルメ
雲南省の西南部にあるプーアル市は、有名な熱帯観光地のシーサンパンナ市の北側にあります。そして、ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接しています。漢民族のほか、ハニ族、イ族、ラフ族、ワ族、タイ族などの14の少数民族がいます。市の面積は45385平方キロ、人口は261万人(2016年常住人口)。
この時間では、プーアル市のプーアル茶博覧苑、茶馬古道の駅である那柯里、プーアル五湖という観光スポットのほか、現地のグルメとして酸笋煮魚、蟻の卵料理、イナゴ料理さらに特色ある飲み物の竹筒酒をご紹介します。是非、お聞きください。(まとめ:任春生)