北京
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ランキングでは穏やかな移り変わりを見せた1週間。劉若英(レネ・リウ)の監督デビュー作『後来的我們(Us And Them)』は、「初週の興行収入水増し疑惑」の騒動を引き起こしながらも、それを上回る勢いで2週連続1位を達成。ニューエントリーはインドの話題作が1本、2017年の歴史戦争大作『バーフバリ 王の凱旋(中国題:巴霍巴利王2:終結)』です。
~作品紹介~
公開日:2018年4月28日
監督:劉若英(レネ・リウ)
主演:井柏然(ジン・ボーラン) 周冬雨(チョウ・ドンユイ) 田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)
女優・歌手として活躍している劉若英(レネ・リウ)の初監督作品が2週連続1位をゲット。同作は「青春と成長」をテーマに、井柏然(ジン・ボーラン)と周冬雨(チョウ・ドンユイ)が演じるカップルの出会いと別れ、そして再会をセンチメンタルに描く10年間の恋の軌跡となっており、「知性派美女」として知られる劉若英色の強い1本です。タイトルに含まれる「後来」とは、かつて劉若英が歌った、Kiroroの「未来へ」の中国語カバーソングの題です。本作は、自身の代表曲でもあるこの曲の映画版リメイクともされています。
【2位】幕後玩家(A or B)
公開日:2018年4月28日
監督:任鵬遠(レン・パンユエン)
主演:徐崢(シュー・ジェン) 王麗坤(ワン・リークン) 段博文(ドエン・ボーウェン) 王硯輝(ワン・イェンホイ)
個性派俳優、徐崢(シュー・ジェン)主演の新作は、マネーロンダリングを題材にした犯罪サスペンス『幕後玩家(A or B)』。徐崢演じる億万長者がマネーロンダリングという犯罪に手を染めたことで、とんでもない危機に巻き込まれながらも、贖罪の旅へと出掛ける物語です。監督は『刺夜(The Deadly Bullet)』 (2013)の任鵬遠(レン・パンユエン)。共演は日本でも公開された『西遊記2 妖怪の逆襲(原題:西遊・伏妖篇)』(2017)などの人気女優、王麗坤(ワン・リークン)です。
【3位】ランペイジ 巨獣大乱闘(中国題:狂暴巨獣)
公開日:2018年4月13日
監督:ブラッド・ペイトン
主演:ドウェイン・ジョンソン ナオミ・ハリス マリン・アッカーマン ジェイク・レイシー ジョー・マンガニエロ
80年代にBally Midwayが開発したアーケードゲーム『Rampage』が、ドウェイン・ジョンソンの主演により映画化!ある遺伝子実験の失敗によって巨大化し、凶暴化してしまったゴリラ、オオカミ、ワニなどの動物たちが、高層ビルの立ち並ぶ市街地で大破壊と大乱闘を繰り広げる中、ドウェイン・ジョンソン演じる学者デイヴィス・オコエが立ち向かっていくストーリーです。日本公開は5月18日を予定。
【4位】バーフバリ 王の凱旋(中国題:巴霍巴利王2:終結)
公開日:2018年5月4日
監督:S・S・ラージャマウリ
主演:プラバース アヌシュカ・シェッティ ラーナー・ダッグバーティ ラムヤ・クリ ナーサル
2017年の歴史戦争大作がこの5月、インド公開から1年越しで封切られました。本作は、インドの伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐の物語を描いた『バーフバリ 伝説誕生』に続く第2作で、物語の完結編でもあります。インド映画史上歴代最高興行収入を誇る作品であるほか、日本でもロングヒットを記録し、全世界では1.2億ドル超の興行収入をたたき出して、世界で最も売れたインド映画となりました。壮大すぎるスケールと豪快すぎるアクション、そして濃密すぎるストーリーがこの作品の見所で、監督と脚本のS・S・ラージャマウリや主演のプラバースをはじめ、前作のスタッフやキャストが再結集しています。
【5位】レディ・プレイヤー1(中国題:頭号玩家)
公開日:2018年3月30日
監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:タイ・シェリダン オリビア・クック サイモン・ペッグ マーク・ライランス ベン・メンデルソーン
中国でも大人気のスティーブン・スピルバーグ監督の最新作がロングヒット中!これは小説『ゲームウォーズ』を映画化したSFアクションで、テーマはVR(バーチャルリアリティ)。世界中の人々がアクセスする仮想空間「オアシス」を舞台にしており、孤独な青年ウェイドが、オアシスの謎を解明するために仮想空間で冒険を繰り広げる物語となっています。日本では4月20日から公開中。
【6位】戦神紀(Genghis khan)
公開日:2018年4月28日
監督:チャオルー・ハシ
主演:陳偉霆(ウィリアム・チャン) 林允(ジェリー・リン) 胡軍(フー・ジュン)張歆芸(チャン・シンイー)
様々な集団に分かれての抗争が続いた蒙古の遊牧民諸部族を一代で統一し、蒙古帝国の初代皇帝となったことで知られるチンギス・カンこと鉄木真(テムジン)が、その恋人とモンゴル草原を守るために奮起するという歴史をモチーフにした伝記アドベンチャーが4月28日に封切られました。鉄木真役に抜擢されたのは、香港の人気俳優、陳偉霆(ウィリアム・チャン)。監督はモンゴル族出身のチャオルー・ハシです。この作品は今年第8回北京国際映画祭のクロージング作品に選ばれています。
【7位】低圧槽:欲望之城(The Trough)
公開日:2018年4月28日
監督:張家輝(ニック・チョン)
主演:張家輝(ニック・チョン) 徐静蕾(シュー・ジンレイ) 何炅(ハー・ジュン) 余男(ユー・ナン)
香港電影金像奨や金馬賞などの最優秀主演男優賞に輝いた実力派俳優、張家輝(ニック・チョン)が『盂蘭神功』と『陀地駆魔人』に続く監督作第3弾『低圧槽:欲望之城(The Trough)』を届けてくれました。今作は、香港色の強いポリスアクション。張家輝(ニック・チョン)が主演を務めているほか、徐静蕾(シュー・ジンレイ)や何炅(ハー・ジュン)、余男(ユー・ナン)といった個性溢れるキャストが脇を固めています。
公開日:2018年4月28日
監督:米林宏昌
主演:杉咲花 神木隆之介 天海祐希 小日向文世 満島ひかり
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督が、スタジオジブリ退社後に初めて手がけた作品『メアリと魔女の花』が中国でトップ10をキープ。中国でのタイトルは『瑪麗与魔女之花』。中国公開を前に、米林宏昌監督と西村義明プロデューサーが訪中しました。
【9位】The Snow Queen 3: Fire and Ice(中国題:氷雪女王3:火与氷)
公開日:2018年4月5日
監督:アレクセイ・ツィツィリン
圏外からトップ10への返り咲きを果たしたのは、あの『アナと雪の女王』にも影響を与えたアンデルセン童話を、壮大なスケールで映像化したロシアのファンタジーアニメ『雪の女王』シリーズの3作目。今作は少女ゲルダとその弟カイが主人公で、封印された悪の勢力をうっかりと解放してしまった彼らが、悪から世界を救う物語となっています。日本での公開は未定。
【10位】犬ヶ島(中国題:犬之島)
公開日:2018年4月20日
監督:ウェス・アンダーソン
主演:ブライアン・クランストン エドワード・ノートン ビル・マーレイ ジェフ・ゴールドブラム 野村訓市
第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、コンペティション部門で監督賞(銀熊賞)を受賞した話題のアニメ映画『犬ヶ島(中国題:犬之島)』が中国で公開中。『グランド・ブダペスト・ホテル』で知られるウェス・アンダーソン監督が描く、近未来の日本を舞台に「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島の「犬ヶ島」に隔離された愛犬を探す少年と犬たちが繰り広げる冒険物語で、ストップモーションの手法を取り入れた一味違うアニメ作品になっています。日本公開は5月25日の予定。
(ミン・イヒョウ、謙)