北京
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今週と来週は上海と北京に14年間滞在して、中国の産業政策や社会・経済の動きを整理、分析してきた中国ウォッチャーの松野豊さんにお話を伺います。
松野さんは、本職が経営コンサルタントですが、2007年4月、清華大学・野村総研中国研究センターの発足と共に、この4月末まで、清華大学の訪問学者として、センターの理事・副主任を11年間務めていました。
この間、センターの委託研究・出版・媒体発信事業だけでなく、大学生の日本語Speech大会の協賛、そして、中国の政策ブレーンが講師を務める、一般向けの小討論会122回の開催をけん引してきました。中でも、変化し続けている中国を少しでも、リアルタイムで理解できるよう、一般向けに、開かれた形で実施されてきた小討論会は、日本の民間企業と中国の大学が提携して、公的な知の空間の構築に向けた有意義な試みだと思われています。
その精力的な活動ぶりが各界から評価され、4月23日、松野さんは本帰国する前の日に、「重要政策からみる中国の近未来」をテーマに行った記念講演会には、日本企業の駐在員、政府関係者、中日双方のジャーナリストや学者ら110人の参加を引き付けました。
記念講演会を終え、清華大学政治学部主任教授で、TNC運営委員会委員・張小勁氏からの感謝の旗を受け取る松野さん
記念講演会会場の様子
中国と共に歩んできた14年をどう振り返るのか、松野さんの目にはこれからの中国はどう変わっていき、日本がそのような中国とどう付き合っていけばよいのか、などをめぐってお話を伺います。
【プロフィール】
松野 豊(まつの ひろし)さん
経営コンサルタント
専門:中国政策、中国事業開発、環境問題
1981年 京都大学大学院修了、専攻は衛生工学(水処理Process設計)
1981年 野村総合研究所入社、研究員
1999年 経営情報Consulting部長
2002年 野村総研(上海)諮詢有限公司 董事・総経理
2005年 野村総合研究所 Consulting Project統括部長
2007年4月~2018年4月 清華大学・野村総研中国研究センター理事・副主任、野村総研(上海)諮詢有限公司顧問、JICA北京事務所Adviser
主な書著:
『2020年の中国』(此本 臣吾、川嶋 一郎と共著)、2016年 東洋経済新報社
『借鉴与转型-中日产业政策比较研究-』(吴金希、孫蕊と共著)、2016年、清华大学出版社