北京
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中日平和友好条約締結40周年記念事業の一環として、「中日友好の伝承と発揚―青年交流会」が26日、北京外国語大学で行われました。日中友好協会の丹羽宇一郎会長、元文化部副部長の劉徳有氏をはじめとする中日友好人士が「中日友好の伝承と発揚」について語り、会場を訪れた両国の青年らは熱心に耳を傾けました。
中日友好協会 朱丹副秘書長
中日友好協会の朱丹副秘書長は開幕式で、「平和、友好、協力こそが、両国関係の正しいあり方である。今年は両国の改善・発展の好機であり、平和を愛し、中日友好を願う友好人士、そして両国関係の未来となる中日両国の若い世代とともに、両国関係の更なる発展に尽力したい」と語りました。
日中友好協会 丹羽宇一郎会長
日中友好協会の丹羽宇一郎会長は席上、「歴史を作るのは人間である。誤った歴史の繰り返しを抑制していくのが、皆さんの責任だ。そのような知識と教育があれば、必ず両国関係は良くなっていく」という考えを示しました。
懇談会
開幕式の後に行われた懇談会では、中日友好事業に長年深く携わってきた元文化部副部長の劉徳有氏、日中友好協会の岡崎温理事長、西堀正司専務理事、中日友好協会元秘書長の呉瑞鈞氏が、中日友好条約締結、ピンポン外交など、自身が中日関係に携わった体験談を、未来を担う両国の青年に話しました。
元文化部副部長 劉徳有氏
劉氏は、「中日平和友好条約の魂は『平和』と『友好』にあり、その主体は人民にある。草の根運動から始まった中日友好運動は、広範な両国人民の友好を願う思いを基盤に、無数の井戸掘りの心血が注がれ、小さな流れから、やがて遮ることのできない歴史の流れとなった。このように困難を経て手に入れた両国友好は大事にすべきで、それを損なう理由は一つもない。その関係が進む今日、その原点に立ち返り、経済、貿易、文化、青少年交流など各分野の交流を一層深め、長期にわたる友好関係を維持することが最も重要だ」としました。
日中友好協会 岡崎温理事長
岡崎理事長は、「若い人たちに信念と目標を持って、両国の友好関係発展に参加してもらいたい。日中関係の改善は、双方の国民にとって幸せな事だ。誰かのためではなく、自分のために、この事業をやってよかったと思えるようになれば幸いに思う」と述べました。
中日友好協会元秘書長 呉瑞鈞氏
呉氏は、「長年一筋、中日民間交流事業に力を尽くせたのは、私の生涯の財産だ。自古英雄出少年(栴檀は二葉より芳し)。これからは、学生の皆さんがその重要な役割を担うよう願っている」と両国の青年に期待を寄せました。
日中友好協会 西堀正司専務理事
西堀専務理事は、「日中両国は木を植えるように、長い歳月を経て人材を育てている。我々は日中友好を理解する、もしくは中国となにかをしようとする人達を獲得するために頑張りたい」と述べました。
今回のイベントは、中国人民対外友好協会、中日友好協会、日中友好協会および北京外国語大学の共同主催によって行われました。(写真・文責 張怡康)