北京
PM2.577
23/19
こんにちは、日本人スタッフの森です。この度、同じく国営放送であるテレビ局のCCTVなどと統合して生まれ変わったCRIですが、4月20日、それらメディア関係者を招待しての、恒例の植樹活動に参加してきました。
バスに2時間近く揺られて到着した現地で、まず目に入ったのがこのモニュメントです。
巨大サクランボの登場!ここは北京市北東部にある順義区の外れで、果物狩りが楽しめる果樹園です。残念ながらサクランボ狩りは5月中旬からとのことで、今回は時期尚早だったようです。
10時半ごろにすべての参加者が集まり、山の斜面を登り始めました。
参加者は100人以上で、例年よりかなり多めとのことです。写真の右手に見える山を目指して20分ほど歩きました。
この辺りはすべて、このような活動で植えられた木々が立っています。かなり雄大な景色が広がりますが、当日はかなり暑く、この段階ですでに大汗をかいてしまいました。
緑を増やそうとの取り組みについて、スタッフの人が熱心に説明をします。
11時ごろに目的地に到着し、「美しい自然をみんなで守ろう」という趣旨の横断幕とともに、記念撮影をしました。外国人の姿も見えます。
そして、それぞれがスコップを手に植樹を始めました。
予め掘られた穴の上に苗木を立て、周囲の土で埋めていき、最後に水をかけて完成です。
私もチャレンジしました。この日は気合を入れて黄色い手袋を用意しました。
植樹は1時間近くかけて行われました。参加者がほぼすべてメディア関係者ということもあり、お互い取材をしたりされたりで、交流を楽しんでいました。
私も地元ローカルテレビ局のインタビューを受けたほか、逆に役場関係者に取材したりもしました。
右は、地元の役場長を務める張さんです。日本で言う村長に相当する張さんは、緑や自然を活用した観光資源の開発を大変熱っぽく語ってくれました。人口の少ないやや辺鄙なこの地で、このようなエコ活動や果物狩りを紹介したり、マラソン大会を行ったりして、村おこしに取り組んでいるとのことです。
12時過ぎに下山して再びバスに乗り込み、リゾート施設に移動して昼食を楽しみました。
ワインの展示館などを備えた施設の中で、バイキング料理をいただきました。
食事の後は村の歴史館を見学しました。そして2時過ぎに再びバスに乗り込み、帰路につきました。
日本の四国ほどの面積を持つ北京市には、このような知られざる観光地がたくさん潜んでいます。今日訪れた所もかなり遠いですが、地下鉄の終点駅から路線バスで行くことができます。なおこの日、市街地はスモッグがかなり濃かったのですが、ここは写真の通りにきれいな景色が望めました。東京出身である私はなんとなく、同じ都内にある奥多摩の山並みを思い出しました。(森 雅継)