北京
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1週間にわたって開かれた北京国際映画祭は22日、閉幕しました。閉幕式とともに、同映画祭のコンペティション部門の授賞式も行われ、総合グランプリに当たる「天壇奨」には、グルジアとエストニア合作映画『Scary Mother(中国題:驚慌媽媽)』が選ばれました。一方、中国映画『紅海行動(Operation Red Sea)』は最優秀視覚効果賞を受賞しました。
『Scary Mother(中国題:驚慌媽媽)』のスタッフ&キャスト
今回の映画祭のコンペティション部門には、71の国や地域から659作品が出品されました。グルジアとエストニア合作映画『Scary Mother(中国題:驚慌媽媽)』は女性の生き様にフォーカスした作品で、50代の専業主婦が家庭生活の現実と作家になる夢の狭間を生きる様子を描くヒューマンドラマで、女性のパワーと勇気を強く感じさせる作品となっています。この作品は、グランプリのほか、最優秀女優賞も獲得しています。
『Scary Mother(中国題:驚慌媽媽)』
『紅海行動(Operation Red Sea)』
『紅海行動(Operation Red Sea)』は香港の林超賢(ダンテ・ラム)監督による2018年の最新作で、36億元の興行成績を誇るアクション大作です。この作品は、同じく林超賢(ダンテ・ラム)監督の2016年の話題作『湄公河行動(メコン大作戦)』(2016)に続く作品で、前作は2011年に起きたメコン川中国船襲撃事件を映画化したものでしたが、今作は中国海軍による海外救援を描いたものとなっています。近年、『戦狼(ウルフ・オブ・ウォー)』シリーズや『空天猟』(2017)などの映画が続々と公開されていることで、中国人民解放軍の活躍をテーマとした、いわゆる「主旋律映画」ブームが加熱しています。本作は、モロッコでロケを行い、中国陸・海・空軍が揃って「参戦」するほか、中国海軍の軍艦「臨沂艦」を含む強大な軍事装備も映画で初お披露目となっています。(ミン・イヒョウ 星)