北京
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第8回北京国際映画祭が4月15日から22日にかけて開催されます。その開幕式が15日に北京の景勝地・雁栖湖にて行われ、期間中、映画上映会、映画フォーラム、映画音楽コンサートなどを含む300以上のイベントが催される予定です。さらに、22日の閉幕式ではコンペティション部門に当たる「天壇奨」の受賞式が合わせて行われます。
今年の「天壇奨」の審査委員長を務めるのは、香港の名監督、王家衛(ウォン・カーウァイ)。審査員には『トリプルX』と『ワイルドスピード』シリーズで知られる映画監督&脚本家、ロブ・コーエン監督(米)や、中国の俳優・段奕宏(ドアン・イーホン)、人気女優の舒淇(スー・チー)、ポーランド出身の作曲家、ヤン・A・P・カチュマレク、ルーマニアの映画監督、カリン・ピーター・ネッツァー、スウェーデンの映画監督、クラース・オルレ・リューベン・オストルンドの6人が選ばれています。
一方、同映画祭で恒例となった日本映画週間のほか、今年は「国別単元(国別スペシャル)」が設けられ、『海辺のリア』(2017)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)、『キセキーあの日のソビトー』(2017)、『ミッドナイト・バス』(2018)、『火花』(2017)、『アイスと雨音』(2018)の6本の日本の新作が上映される予定です。
また、「特展•女性力量(特別展・女性パワー)」では、河瀨直美監督がメガホンをとる珠玉のラブストーリー『光』(2017)や木下恵介監督の1954年の作品『二十四の瞳』がお目見えとなります。
ホラー映画を中心に紹介する「午夜場(ミッドナイトショー)」には、『まほろ駅前多田便利軒』シリーズの原作者・三浦しをん氏と大森立嗣監督による再タッグ作『光』(2017)や園子温監督が初挑戦したオリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』(2017)の特別編集版が出品されています。
さらに「致敬大師(巨匠に敬意を払う)」と題されたイベント内では、故黒澤明監督没後20周年にちなんで、『七人の侍』(1954)の4Kデジタルリマスター版が上映されることが決まりました。『七人の侍』は黒澤明監督作品の最高峰とも言える一本で、世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作です。4K版の上映は中国の黒澤ファンにとっては一大イベントといえます。鮮明に甦る往年の映像に、大きな期待がかかっています。
(ミン・イヒョウ、謙)