北京
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【国産編】
暴裂無声(Wrath of Silence)
公開日:2018年4月4日
監督:忻鈺坤(シン・ユークン)
主演:宋洋(ソン・ヤン) 姜武(チャン・ウー) 袁文康(ユエン・ウェンカン) 譚卓(タン・ジョオ) 王梓塵(ワン・ツィーチェン)
デビュー作『心迷宮(The Coffin in the Mountain)』(2015)でいきなり第52回台湾金馬奨の新人監督賞にノミネートされた若手監督、忻鈺坤(シン・ユークン)の最新作『暴裂無声(Wrath of Silence)』が遂にこの4月に全国公開決定。今作は、中国北方の小さな町を舞台に、行方不明になった子どもを探すため、あちこちを奔走する父親と、その先々で出会った人々の姿を描き、中国社会の世相と真実に迫る社会派犯罪ミステリーとなっています。物語は、監督が目にした社会ニュースを原型としており、脚本は『心迷宮(The Coffin in the Mountain)』の発表前にすでに完成していたということです。本作は一般公開に先立ち、去年7月27日に青海省西寧市で開かれた第11回FIRST青年映画祭で先行上映され、好評を博しました。そのため、一般公開を楽しみにしているファンも多いことでしょう。
【洋画編】
レディ・プレイヤー1(中国題:頭号玩家)
公開日:2018年3月30日
監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:タイ・シェリダン オリビア・クック サイモン・ペッグ マーク・ライランス ベン・メンデルソーン
中国でも大人気のスティーブン・スピルバーグ監督の最新作は、アーネスト・クラインによる小説『ゲームウォーズ』を映画化したSFアクションです。本作のテーマはVR(バーチャルリアリティ)で、世界中の人々がアクセスする仮想空間「オアシス」を舞台にしており、孤独な青年ウェイドが、オアシスの謎を解明するために仮想空間で冒険を繰り広げる物語となっています。主役のウェイド役に抜てきされたのは、米テキサス州出身で、巨匠テレンス・マリック監督に見出され、2001年の『ツリー・オブ・ライフ』で子役としてデビューしたタイ・シェリダン。彼は『グランド・ジョー』(13)で第70回ベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞し、人気シリーズ「X-MEN:アポカリプス」に出演するなど旬な若手俳優として注目を浴びています。また、作中のゲーム世界には、アメリカや日本のアニメやゲームに由来する懐かしいキャラクターやアイテムなどが多数登場することで、ゲームファンの間でも大きく期待されています。日本公開は4月20日を予定しています。 (ミン・イヒョウ 謙)