北京
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日本財団が助成し、公益財団法人日本科学協会が主催する「日中若者討論会」が3月2日、東京の日本財団ビルで開かれました。討論のテーマは「日中の魅力再発見」です。
説明:討論会参加者
今回の討論会に参加したのは、中国全土の日本語を学ぶ大学生を対象に開催された2017年度の「日本知識大会」、「笹川杯作文コンクール」、「『本を味わい日本を知る』作文コンクール」の各入賞者など計30名と、日本側の大学生有志およそ20名です。
説明:チームに分かれての討論
説明:代表者による発表
討論会では、日中の若者は文化、教育、メディア、観光などの違いに触れた上で、アニメや食など、中国でも知られているシンボル的な要素を生かして、相互理解を深めていくべきだとの意見があげられました。また、人気のある動画サイトや広く利用されるソーシャルメディアを活用して、相手の国の魅力を発信すべきとの意見が多くの賛同を受けました。さらに、実際に現地に足を運び、地元の人々との直接的な交流を行うのも大事だという意見もありました。
主催側は、「将来を担う日中の若者が自国や相手国の魅力を伝えることで、互いの国の魅力を再発見することができる。討論で出されたアイディアは、日中両国の関係づくりに役立つだろう」と、参加者の積極的な提言を評価しました。(文責、写真:李軼豪 東京特派員)
★「笹川杯全国大学日本知識大会」
日本科学協会と中国の大学が、日本のことをよりよく知ってもらうため、中国の大学の日本語学習者を対象に2004年度から毎年開催している「日本に関するクイズ大会」。2017年は12月9日と10日に、中国全土から116大学の参加を得て上海交通大学で開催された。
中国の全ての日本語学科設置大学の5分の1を大きく超える116大学が一堂に会し、日本の知識を日本語で競うこの大会は、「日本知識の甲子園」とも言えるイベントで、中国の大学の日本語学習者には最も大きな学習目標の一つとなっている。
★「笹川杯作文コンクール」
日本科学協会と中国青年報社、人民中国雑誌謝が、中国の広範な若者に日本への関心や理解を深めてもらうため2008年度から共催している「日本に関する作文コンクール」。中国語版と日本語版のコンクールを同時に実施しており、2008年からの応募総数は約47000点となっている。
★「『本を味わい日本を知る』作文コンクール」
日本科学協会と上海交通大学が、本を通じて更に日本を知ってもらうため、中国全土の大学生等を対象に2016年度から開催している『日本に関する図書』の感想文コンクール。中国語での応募とすることで広範な若者からの応募獲得を目指している。2017年度までの応募総数は3029点。
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