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1時間目 「春運」のビッグデータ&中国の映画市場
<ライフマガジン>
話題1:2018年「春運」のビッグデータ
「春運」とは、中国の旧正月・春節前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制です。今年の春運は、2月1日から3月12日まで続き、旅客総数は延べ30億人を上回ると予想されています。この十数年間、春運期間の全国旅客輸送量は、全体的に年を追って増加傾向を見せてきましたが、人々の考え方の変化や外出パターンの多様化も春運ピークの混雑を緩和する要素となっています。このほど、中国の大手旅行予約サイト「同程旅遊」は「2018年春運ビッグデータ報告」を発表しました。それによりますと、今年の春運期間中に、長距離移動に最も多く利用される交通機関は依然「鉄道」であることが明らかになりました。列車本数が3819往復に増え、高速鉄道や都市間鉄道などの快速列車の割合が6割に達し、鉄道輸送力が大幅に上昇したことが挙げられます。
話題2:中国の国際イメージ
このほど、海外22ヶ国の1万1000人以上を対象に行った調査によりますと、海外での中国の全体的なイメージや好感度が緩やかに上昇し、「中華料理、中医薬(漢方薬)、中国高速鉄道」といった中国文化と科学技術の要素が引き続き中国の国家イメージの注目点になっているということです。そのうち、発展途上国が中国に抱く印象は概ね先進国よりも良いものとなっており、中国のグローバルガバナンスへの寄与と国内でのガバナンスの取り組みが高く評価され、特に科学技術分野と経済分野でのグローバルガバナンスや国内政治や外交の取り組みが海外の若者から認められているということです。
話題3:中国の映画市場
中国国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局の統計によりますと、2017年、中国全土の映画の興行収入が前年同期比13.45%増の計559億1100万元(約9504億8700万円)に達し、映画館の動員数は延べ16億2000万人で、13億7200万人でした。前年と比べて18.08%増えたということで、映画産業は好調な発展ぶりを見せています。また、2020年までに、中国のスクリーン数を6万スクリーン以上、年間映画制作数を800本、年間興行収入を700億元(約1兆1795億円)に達する見込みで、中国は米ハリウッドに続く新たな国際映画制作センターとなり、世界の映画文化の多様性に大きく貢献すると期待されています。
2時間目:<中日カルチャーショック> 6回目 中国人から見た日本の育児環境
「ハイウェイ北京」、月曜日の2時間目には、<中日カルチャーショック>の拡大版をお届けします。近くて遠い国と呼ばれる中国と日本、身近なようで、大いに異なっている相手国の文化、習慣、考え方にスポットを当ててご紹介します。6回目は、中国人から見た日本の育児環境にクローズアップします。興味お持ちの方は是非最後までお聞きください。
中国人の母親から見れば、日本はまるで、「子育て天国のようだ」と感じられます。市役所のホールにはベビーベッドがあり、ショッピングセンターには授乳ルームがあり、赤ちゃんやその母親に対する配慮を随所で感じられます。しかし、地元の母親に聞いたところ、長く日本に住んでいると、それは表面的な部分に過ぎないことだと教えてくれました。実際には、「子供が泣いたり騒いだりすると、周囲の人に嫌な目で見られるから、子供を連れて外にはあまり出たくない」と嘆く女性も多いようです。また。育児は本来、家庭、コミュニティ、政府、社会が共同で負うべき責任。しかし日本では、育児は女性の仕事と見られているというのが現状。その負担が若い女性の肩に重くのしかかっているのは同じく女性としては、納得しにくいのです。