北京
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中日平和友好条約締結40周年を記念する座談会が6日午前、北京で開かれました。
この座談会は中国国際交流協会の主催によるもので、中華全国青年連合会や中日友好協会、中華日本学会、「自主・平和・民主のための広範な国民連合」、日本自治体国際化協会、日本国際交流基金北京文化センターなど、中日双方の19の団体・組織から約30人の代表が参加し、両国の各分野の交流拡大や新しい時代における中日関係などをめぐって深く意見を交わし、互いに提案を行いました。
劉洪才副会長
中国国際交流協会の劉洪才副会長は、冒頭のあいさつで「平和を求め、友好を促し、協力を図ることは、中日平和友好条約が根本で求めるところだ。両国の民間組織は良き伝統を受け継ぎ、新しい時代の中日関係をどのように発展させていくかを深く考えることで、中日両国、さらには世界各国の人々に幸せをもたらしていかなければならない」と強調しました。
左が北村朋生所長
一方、日本自治体国際化協会北京事務所の北村朋生所長は、青少年交流を強調し、「習近平国家主席が2015年5月の中日友好大会で述べたように、日中友好の基盤は民間にあり、双方が民間交流を強化することは両国関係の改善と発展のためにとても重要だ。特に若い世代が日中友好事業に参加し、交流と協力の中で理解を増進し、相互信頼を築き、友情を発展させることは大変重要なことだ」と述べました。
座談会はもともと3時間を予定していましたが、中日双方ともに思いを伝えようとする意向が強く、1時間ほど予定をオーバーする結果となりました。そして、終了後も急いで会場を去る姿はなく、参加者同士で個別の話し合いなどが持たれていました。
穂積ひとみさん
「自主・平和・民主のための広範な国民連合」第4回訪中団の一員として北京を訪れた穂積ひとみさんは、「国交正常化から平和友好条約締結の時の気運とはまた違った意味で、新しい時代の新しい気運が形成されていく。今はそういう時なのではないかと思っている。日本に帰ったら、できるだけ友好の輪を深め、広げていきたい」と言葉を強めました。
張維新会長
中国民営企業国際協力発展促進会の張維新会長は「平和友好条約40周年のような節目の時にだけ盛り上がるのではなく、今後は何かの節目でない時でも、普段から政府や民間を通じた交流を強めていければと願っている」と語りました。
王占起副秘書長
さらに、中日友好協会の王占起副秘書長も同様の見解を示し、「今回の座談会に参加した中日双方は共通した認識を集わせることができた。また、皆さんの中日関係の早期改善を願う真摯な気持ちが伝わってきた。今後も中日両国でより多くこのような交流の場を作れるよう期待している」と述べました。(取材:斉鵬、李陽)