北京
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1時間目 平昌五輪開幕間近、注目の中国代表&故宮年内の公開面積が80%に
担当:王小燕、斉鵬
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この2月4日は二十四節気の立春でした。骨を刺す北京の寒さもこの頃になると和らぎ始めたようで、気温が少しずつ上昇しています。春はもう遠くはないようです。
今日の番組は、火曜ハイウェー宛てに最近届いたお便りをご紹介した後、「旬な話題」2本立てでお送りします。
まずは、9日から開幕する平昌五輪です。韓国では初開催の冬のオリンピックで、韓国と朝鮮は合同入場進行が決定し、冬季五輪での合同入場行進は今回で2回目となります。この後2月25日まで、7競技102種目をめぐり、メダル争いが行われます。この内、中国代表団は82人の選手からなり、5競技55種目に出場します。氷上競技のショートトラックとフィギュアスケート、雪上のフリースタイルスキーなどで、中国代表の活躍が期待されています。今日は中国代表の中で、注目される選手をご紹介します。写真はフィギュアスケートの金博洋選手(1997年10月、ハルビン生まれ)。
次に取り上げるのは北京にある世界遺産、故宮です。故宮は最近、関連グッズの開発や、公開面積の拡大や数々の企画展の開催で話題を呼んでいます。故宮博物院は1925年10月に設立、公開を始めた後、2014年までの一般公開面積は50%未満にとどまっていました。故宮は公開面積を年内に80%にまで拡大し、2020年までには85%に引き上げるということを目標に掲げています。故宮をめぐる2018年の動きをご紹介します。
2時間目 大野清司さんのテレビ人生⑭~TBS世界遺産・アフガニスタン編・ジャムのミナレット
聞き手:王小燕
不定期シリーズとして放送してきたこのコーナー、今回は大野さんがTBS「世界遺産」で手掛けた最後の番組、アフガニスタンの世界文化遺産第一号として登録された「ジャムのミナレット」です。
時は2003年4月。アフガニスタンでは戦争が終わった翌年でした。ジャムに入るには、まずはカブールから空路でイランとの国境沿いにあるヘラードという町に入る。そこから四輪駆動車で走ること丸一日がかかって、最寄りの旅館に到着します。道中、マシンガンを持つ兵士たちに先導してもらいながらの移動でした。
翌朝、旅館からミナレットをめがけて車と徒歩で移動を続けます。谷に沿って歩くと、忽然と現れる10階建の塔の存在感に目と心が奪われますが、「塔一つでどうやって30分の番組を仕上げるのか」、今回も大野さんと仲間たちは大いに頭を抱えて悩んでいたそうです。
その上、いざ撮影を始めようと思った時、「パタっとカメラが壊れてしまいました」。数々のピンチをどう乗り越えたのか。今回もここでしか聞けない秘話がたくさんあります。
【資料】ジャムのミナレットとは?
ジャムのミナレットと考古遺跡群は2002年に登録された世界遺産(文化遺産)で、アフガニスタンの北西部、首都カブール西方のゴール州シャーラク地方に位置する。渓谷に建っているミナレット(尖塔)は、ゴール朝のスルタンが12世紀に築いたといわれ、65mの高さは世界第2位。このミナレットは装飾文化の代表的なもので、八角形の土台の上に建ち、幾何学文様、最上部の青タイルの銘、レンガ造り、クーフィー体アラビア文字によるコーランの刻印装飾が特徴。世界遺産登録の前の武力紛争、不法発掘、河川からの浸水などによって遺跡の損傷が激しく、2002年の文化遺産登録時には同時に危機遺産リストにも登録された。
(出典:講談社世界遺産詳解について)
【プロフィール】大野清司(おおの きよし)さん
1949年、東京都生まれ。
東京大学卒業後、1974年に株式会社TBS映画社(現社名:TBS VISION)に入社。主にドキュメンターリ番組のディレクター、プロデューサーとして番組制作に係わる。特に、1979年からは海外取材番組を担当し、世界60ヵ国を取材。
【主な担当作品】
・『美をもとめて』シリーズ、『世界の子供たち』シリーズ
・『世界めぐり愛』シリーズ、『世界遺産』シリーズ
・『遥かなるアンコールワット』、映画『敦煌』公式記録VTR
・中日共同制作『万里の長城』(日本TBS&中国CCTV)
・TBS開局40周年記念番組『日本海大紀行』
・『緒形拳:シルクロード列車の旅』
その他、多数