北京
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21日、北京の三里屯にあるC5アートギャラリーで、日本の抹茶の歴史や特徴、製茶、お茶の成分や品質、おいしいお茶の入れ方などについて交流する「山政小山園抹茶サロン」が、北京日本文化センターとC5カフェの共同主催で行われました。
会場には、抹茶の愛好者である北京在住の中国人40人余りが集まりました。400年以上の歴史を持つ日本の抹茶老舗「山政小山園株式会社」の小山雅由さんが、日本の抹茶の歴史、特徴、製茶、お茶の成分や品質、おいしいお茶の入れ方となどについて説明しました。そして、収穫量が年にわずか10キロという最高級の抹茶「茶寿の昔」、薄茶の代表茶「小倉山」、「加工用特A」の3種類について、点て方の手順習いから抹茶菓子の試食まで体験しました。
抹茶は、約800年前の鎌倉時代初期に、臨済宗の開祖である栄西禅師が中国の宋から種子を持ち帰ったのがはじまりと伝えられています。中国と日本は一衣帯水の隣国として、同じようにお茶でもてなす風習があり、中国では今、抹茶がブームになっています。
講師を務めた小山さんは「初めて中国に来たが、驚いたのは、抹茶が好きで興味を持って、宇治という地名まで知っている人がこんなに大勢いたこと」と笑顔で話してくれました。そして、「江戸の初期からお茶を作っているので、抹茶の美味しさを何よりも大事にして、日本の職人精神を発揮し続けてきた。これからは、北京だけでなく中国の地方都市でもこのようなイベントを実施していきたい」と意気込みを見せました。
参加者の1人である40代女性の王さんは、「日本は大好きで、今は毎週北京で茶道講座をしている。日本のお茶文化にとても興味を持っているので、このようなサロンをどんどん北京で実施してほしい」と話しました。 (取材:趙雲莎 写真:白樺撮影の提供により)