北京
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舒淇(スー・チー)は、1976年生まれの台湾出身の女優。高校在学中にモデルデビューしています。19歳の時に出版社にスカウトされ、その後、香港映画界で女優としてデビューし、爾冬陞(イー・トンシン)監督の『夢翔る人/色情男女』(1996)で第16回香港電影金像賞の最優秀新人賞、最優秀助演女優賞を獲得。90年代後半には、『BE MY BOY(原題:基佬四十)』(1997)、『スウィート・シンフォニー(原題:飛一般愛情小説)』(1997)、『風雲 ストームライダーズ(原題:風雲 雄覇天下)』(1998)、『美少年の恋(原題:美少年之恋)』(1998)、『玻璃の城(原題:玻璃之城)』(1998)、『レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄』(1999)など話題作に立て続けに出演し、最も注目される女優の一人に成長しました。
2001年6月には、米『タイムズ』誌アジア版の表紙に初登場し、2002年にリュック・ベッソン・プロデュースによるアクション映画『トランスポーター(Le Transporteur)』のキャストに抜てきされ、国際派女優としての印象を獲得。同年にアクション映画『クローサー(原題:夕陽天使)』にも出演しています。
2003年、主演作『美人草』が大ヒット。これは、米国籍の中国人作家、石小克の小説『初恋』を原作とするもので、1970年代の下放労働時代の雲南省を舞台に知識青年たちの恋を描いた恋愛映画です。この作品は舒淇(スー・チー)の代表作になっただけでなく、それまでセクシーな女優としてのイメージばかりが強かった彼女が、演技派女優としても認められるきっかけになった作品とされています。
2005年には侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『百年恋歌(現代:最好的時光)』により第42回台湾金馬奨最優秀主演女優に輝きました。以降も侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の数々の作品に抜てきされ、ホウ監督のミューズとも言われています。2008年に第58回ベルリン国際映画祭、2009年には第62回カンヌ国際映画祭の審査員にそれぞれ就任。
日本では、ジャッキー・チェン主演の『ゴージャス(原題:玻璃樽)』(1999)に出演したことにより、広く名を知られるようになりました。また、日本コカ・コーラの烏龍茶「煌」のCMにも出演。また、ここ10年間では、中国で北海道ブームを生み出した映画シリーズ『狙った恋の落とし方。(原題:非誠勿擾)』(2008)や、『西遊記~はじまりのはじまり~(原題:西遊·降魔篇)』(2013)、妻夫木聡も出演した侯孝賢(ホウ・シャオシェン)映画『黒衣の刺客(原題:刺客聶隠娘)』などが、いずれも日本での公開を果たしています。
プライベートでは2016年俳優で監督の馮徳倫(スティーヴン・フォン)との電撃結婚を発表。結婚後も、夫婦の共同作業により映画『俠盗聯盟(The Adventurers)』を制作しましたは、2017年12月に女優業をしばらく休業することを発表しました。