北京
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2018年で平成30年になりますが、天皇陛下の退位により平成の元号が変わることになります。平成も30年で終止符を迎えます。日本の国民の祝日も2019年に変わるかもしれません。
天皇陛下の退位は2017年の重大ニュースとなりましたが、2017年の中国での重大ニュースはなんでしたか?
コメント:天皇陛下の退位は日本国民にとって、確かに2017年の重大ニュースです。1992年に天皇皇后両陛下が中国を訪問したときに、西安の碑林で「開成石経」という石碑から年号の「平成」の由来となった「地平天成」の四文字を見つけたというエピソードもあるのです。中国の古典文化が日本社会に対する影響はいろいろな方面から実感できます。
新しい年号はどういうものになるのか、どこから出典されるのかということは、私たち隣国の中国人もとても楽しみにしています。
さて、三宅さんのご質問にお応えして、2017年の中国での重大ニューストップ3をご紹介します。
2017年の中国でのトップニュースはやはり、第19回党大会開催のニュースです。2017年10月18日から24日にかけて、全世界に注目された中国共産党第19回全国代表大会が北京で開かれました。この会議で収めた大きな成果は三つあげられます。一つ目は、「習近平新時代の中国特色ある社会主義思想」が中国共産党が長期的に堅持する指導思想として党規約に明記されたこと、二つ目は、新たな 5 年間を担う指導体制が発表されたこと、三つ目は今後約30 年間の中国の国家戦略構想が明らかにされたことです。
二番目の重大ニュースは、「雄安新区」の設置です。2017年3月、中国政府は河北省に新たな経済特区を設置すると発表しました。新しい特区は「雄安新区」と呼ばれ、国内の経済改革を後押しした深セン経済特区や上海浦東新区と同様の全国的な意義があります。また、隣接する北京市、 天津市、河北省を1つの経済圏にする取り組みを推進する狙いもあります。
三番目の重大ニュースは、中国初の国産空母の進水です。2017年4月26日に、中国が独自に設計し、北東部の遼寧省大連で建造していた初となる国産空母が進水しました。武装や設備の装備を終えて、就役するのは2020年ごろになる見通しです。
以上が2017年の中国での重大ニューストップ3でした。
福岡県岡垣町 外村文人(ほかむら・ふみと) 11月30日
中国の新四大発明の話を聞いて、知りたくなったのですが、
旧四大発明はなんだったのでしょう?
中国華人社会を変えた発明のNO1は何ですか?
コメント:近年、新しく「中国の新四大発明」として登場したのは、高速鉄道とアリペイ(モバイル決済)、シェア自転車 、そしてインターネット通販です。最近、北京外国語大学が同大学の20か国からの外国人留学生に対して、「最も自国に持ち帰りたい中国のライフスタイル」をテーマとするアンケート調査を行いました。その結果、「高速鉄道」、「モバイル決済」、「シェア自転車」、「ネット通販」が選ばれ、中国の「新四大発明」と呼ばれるようになりました。高速鉄道というのは、厳密には中国の発明ではないです。ところが、今高速鉄道は、急ピッチで中国全土に広がっています。中国鉄道総公司が発表したデータによりますと、2016年までに、中国の高速鉄道の営業距離は4万キロを超えており、各省の省都及び人口規模50万人以上の都市を基本的にカバーできるようになっています。
私個人の例でいうと、北京から福建省の実家に戻るときに、高速鉄道が開通していなかった時代には、特急で20時間かけその後でさらに長距離バスに乗りかえ、3、4時間かかっていました。だから合計して所要時間は24時間でした。高速鉄道が開通した後は、朝8時ごろ北京から発車して、午後6時頃には実家に到着できるようになりました。高速鉄道のおかげで、9時間で北京から福建省の実家まで帰れるようになったのです。以前の24時間に比べると、所要時間がずいぶん短縮されました。
それでは、外村さんの二番目の質問・中国の旧四大発明はなんだったのでしょうか?に回答します。羅針盤、火薬、製紙、そして印刷です。
それでは、最後の質問に回答します。中国の社会を変えた発明のNO1は何か?
インターネットの普及で私たちのライフスタイルがずいぶん変わりました。例えば、インターネット通販によって、デパートへ買い物に行く人が減り、私たちの買い物方式を大きく変えました。モバイル決済や、シェア自転車もインターネットとつながらないと、実現できないものですから、インターネットは確かに私たちの生活に深く浸透しています。インターネット自体は中国の発明ではないのですが、それを取り巻く環境、スマホやPCといった機器、ソフト、そして様々なシステムが中国では急速に発展しています。なので、インターネットに関わる発展そのものが、中国最大の発明と言えるのかもしれません。
それでは、引き続きリスナーからの質問に回答します。
大阪府大阪市住之江区南港東 高橋清治(たかはし・せいじ) 11月3日
日本で呼ばれている「上海がに」は、上海が産地ではなく、蘇州が産地で、上海から日本に向けて出荷しているから、「上海がに」とよばれているという話がありましたが、それって、北さんという姓の女性が南さんという姓の男性と結婚したら、北さんは南さんになるみたいなことですか?!
コメント:えーと、これはどういう話でしょうか?上海さんと蘇州さんが結婚して上海がにさんに・・・? とりあえず上海がにの産地の話をしましょう!
秋の味覚として知られる「上海がに」ですが、高橋さんのご指摘のとおり「上海がに」は確かに上海の特産ではありません。また、「上海がに」というのは日本人の呼び方で、中国では 「上海蟹(シャンハイガニ)」 ではなく、「大閘蟹(ダージャーシエ)」 と呼ばれているんです。特に、中国江蘇省蘇州市にある陽澄湖(ようちょうこ)産のものが、最も美味しいとされており、最高級品として扱われています。「上海がに」は養殖されるものですから、9月下旬から12月まで味わえるのですが、本物の陽澄湖(ようちょうこ)産のものは11月が旬です。蒸したての「上海がに」の甲羅を開けると、そこには鮮やかな色をした蟹ミソがあり、その濃厚な旨味は多くの中国人を魅了しています。
寒い日々が続いています。北京には雪が降ったでしょうか?皆様、風邪など召しませんようお元気でお過ごしください。私は毎夜のように貴国の放送を拝聴いたしています。
こちらは寒い冬になっており、スキーシーズンに入っています。余裕がありましたら、いつでも観光旅行においでください。それでは、また。再見。
コメント:北京では結構寒い日が続いていますが、残念ながら今のところ雪はまだ降っていません。乾燥しすぎているせいか、今年はインフルエンザが学校から職場まで、広い範囲で蔓延し、放送局近くにある病院では老舗の薬屋である「同仁堂」の風邪薬が一時的に品切れになったという話も聞きました。
ところで、新潟は今スキーのシーズンを迎えていますよね。新潟は日本のスキー発祥の地ですので、この時期なると、大勢の人が来てにぎわっていると思います。スキーの初心者にとって一番重要なのは止まることを覚えることです。そのことが身につければ、スキーを楽しむことができると思います。