北京
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前週から先行上映されていた中国映画の注目作『芳華(Youth)』と『奇門遁甲(The Thousand Faces of Dunjia)』がワンツースタート!ニューエントリーはたった1本、『心理罪』シリーズ第2弾の先行上映です。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】芳華(Youth)
公開日:2017年12月15日
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
主演:黄軒(ホァン・シュエン) 苗苗(ミャオ・ミャオ) 鐘楚曦(チョン・チューシー) 楊采鈺(ヤン・ツァイユー)
何回も公開延期を余儀なくされた馮小剛(フォン・シャオガン)監督の最新映画『芳華(Youth)』が遂に12月15日に一般公開を果たしました。脚本は『金陵十三釵』(2011)や『妻への家路』(2014)などの張芸謀(チャン・イーモウ)でも知られる小説家の厳歌苓が担当。同作品は1970年代の激動の中国を舞台に、理想と激情に溢れる軍隊の演芸団=文工団の少年少女たちが、運命に立ち向かいながら成長していく姿を描く人間ドラマとなっており、主演は人気若手俳優の黄軒(ホァン・シュエン)に、フォン監督に見出された新人女優の苗苗(ミャオ・ミャオ)、鐘楚曦(チョン・チューシー)、楊采鈺(ヤン・ツァイユー)といったフレッシュな顔ぶれ。また、厳歌苓と馮小剛は初タッグではありますが、2人共若い頃に文工団に所属していた経歴を持つことから、思い入れの強い作品に仕上がっています。
【2位】奇門遁甲(The Thousand Faces of Dunjia)
公開日:2017年12月15日
監督:袁和平(ユエン・ウーピン)
主演:大鵬(ダーポン)倪妮(ニー・ニー) 李治廷(アーリフ・リー) 周冬雨(チョウ・ドンユィ) 伍佰(ウー・パイ)
中華圏で武術指導の大御所としても知られえる袁和平(ユエン・ウーピン)監督がメガホンを取り、あの徐克(ツイ・ハーク)がプロデュース&脚本を担当するアクション大作が一般公開スタート!中国古代を舞台に、「奇門遁甲」という占術に精通した様々な剣士たちが結集し、宇宙からの妖怪を退治するため奮起する物語となり、中国式のスーパーヒーロー映画と言っても過言ではありません。個性あふれるヒーローたちを演じるのは喜劇で活躍中の大鵬(ダーポン)、張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品『金陵十二釵』(2011)で鮮烈なデビューを飾った倪妮(ニー・ニー)、香港を拠点に活躍中の李治廷(アーリフ・リー)、同じく張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品『サンザシの樹の下で(原題:山楂樹之恋)』(2010)でデビューした女優の周冬雨(チョウ・ドンユィ)、それに台湾出身のロック歌手と音楽プロデューサーの伍佰(ウー・パイ)。このような多彩なキャスティングにも注目が集まっています。
【3位】リメンバー・ミー(中国題:尋夢環遊記)
公開日:2017年11月24日
監督:リー・アンクリッチ エイドリアン・モリーナ
主演(吹替):アンソニー・ゴンザレス ガエル・ガルシア・ベルナル アラナ・ユーバック ベンジャミン・ブラット レニー・ヴィクター アナ・オフェリア・ムルギア
日本の「お盆」に当たるメキシコの「死者の日」をテーマにしたディズニー&ピクサーの新作映画『リメンバー・ミー(中国題:尋夢環遊記)』が中国で絶賛上映中。主人公ミゲルとその家族の再生を描いた感動的な作品です。本作の舞台となっているメキシコでは実際の「死者の日」に合わせ2017年10月27日に世界初公開され、オリジナルアニメ作品史上最高の初動記録となる930万ドルを記録しました。米国では11月22日、中国では11月24日に公開スタート。日本公開は来年3月16日を予定しています。
【4位】パディントン2(中国題:帕丁頓熊2)
公開日:2017年12月8日
監督:ポール・キング
主演:ベン・ウィショー ヒュー・ボネヴィル ヒュー・グラント サリー・ホーキンス
世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げる英マイケル・ボンドの児童文学『くまのパディントン』を実写映画化した2014年のファミリー映画『パディントン(中国題:帕丁頓熊)』の待望の続編が中国で公開中。ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた小熊のパディントンですが、今度は大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを買うために、窓ふきなど人生初のアルバイトに挑戦。しかし、ある日そのプレゼントの絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、警察の手違いでパディントンが逮捕されてしまう事態になります。日本公開は2018年1月19日に決定。
【5位】ゴッホ 最期の手紙(中国題:至愛梵高・星空之謎)
公開日:2017年12月8日
監督:ドロタ・コビエラ ヒュー・ウェルチマン
主演(吹替):ダグラス・ブース ジェローム・フリン ヘレン・マックロリー クリス・オダウド シアーシャ・ローナン
印象派の巨匠、ゴッホの死の謎を、全編油絵風のアニメーションで描き、解き明かしていく異色のサスペンスドラマ。郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子であるアルマンが、父の友人で自殺した画家のゴッホが弟のテオに宛てた手紙を託されるところから物語は始まります。テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、なぜゴッホは自殺したのかを想い始めます……。実写映像をもとに約6万5000枚におよぶ油絵が描かれ、さらにアニメーション化するという稀に見る手法で話題となっている本作、日本ではこの11月に公開されました。
【6位】巨額来電(The Big Call)
公開日:2017年12月8日
監督:彭順(オキサイド・パン)
主演:陳学冬(チェン・シュエドン) 張孝全(ジョセフ・チャン) 桂綸鎂(グイ・ルンメイ)蒋夢婕(ジャン・モンジエ) 姜超(ジアン・チャオ)
サスペンスやホラーを中心に手掛けてきた「パン・ブラザーズ」(双子の兄弟、彭順(オキサイド・パン)&彭發(ダニー・パン)による監督コンビ)の一人として知られる彭順(オキサイド・パン)の単独監督新作は、電話やネットを利用した振り込め詐欺をテーマとする犯罪サスペンスです。本作は過去にあった実在の事件をもとに、その顛末を再現したほか、犯罪組織の在り方、複雑な犯罪の手口、それにテクノロジーと犯罪の融合など、詐欺をめぐる問題を深く掘り下げています。
【7位】海底47m(中国題:鲨海)
公開日:2017年12月8日
監督:ヨハネス・ロバーツ
主演:クレア・ホルト マンディ・ムーア
水深47メートルの海に沈んだ檻の中で、人喰いザメの餌食になる恐怖におびえながら、生還を目指す姉妹の姿を描いたパニックホラー映画がトップ10をキープ。主人公の姉妹を演じているのは『塔の上のラプンツェル』で声優を務めたマンディ・ムーアと、テレビシリーズ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』などで知られるクレア・ホルト。日本ではこの8月に公開済み。
【8位】七十七天(Seventy-Seven Days)
公開日:2017年11月3日
監督:張漢唐(チャン・ハンタン)
主演:張漢唐(チャン・ハンタン) 江一燕(ジャン・イーイェン)
中国の探検家・楊柳松が青海チベット高原にある羌塘無人区を一人で走破する77日間の実録を映画化した作品が圏外から返り咲きを果たしています。張漢唐(チャン・ハンタン)が監督と主演を務め、美人女優の江一燕(ジャン・イーイェン)が脇を固めています。
【9位】ジャスティス・リーグ(中国題:正義聯盟)
公開日:2017年11月17日
監督:ザック・スナイダー
主演:ベン・アフレック ヘンリー・カヴィル エイミー・アダムス ガル・ガドット エズラ・ミラー ジェイソン・モモア
「DCコミックス」の実写映画化作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品群として扱う『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの第5作目『ジャスティス・リーグ(中国題:正義聯盟)』が中国でロングヒット中!物語は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』におけるドゥームズデイとの戦いから数ヶ月後を描くもので、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグの6人が中心となる「ジャスティス・リーグ」の活躍を活写しています。日本では11月23日から公開中。
【10位】心理罪之城市之光 (The Liquidator)
公開日:2017年9月30日
監督:徐紀周(シュー・ジージョウ)
主演:鄧超(ダン・チャオ) 阮經天(イーサン・ルアン) 劉詩詩(リウ・シーシー)林嘉欣(カリーナ・ラム)郭京飛(グオ・ジンフェイ)
中国の作家、雷米の人気ミステリー小説シリーズ『心理罪』の第2弾が22日の一般公開を前に先行上映を実施中。同シリーズはネットドラマ版が2015年から配信をスタートし、2016年12月に第2シーズンの配信が終了しました。映画シリーズの第1弾『心理罪』では、張芸謀(チャン・イーモウ)の第1副監督を務めた中国第6世代監督の一人、謝東燊(シェー・ドンシェン)がメガホンを取り、李易峰(リー・イーフォン)と廖凡(リャオ・ファン)が主演を務めていましたが、この第2弾では監督がドラマ界で活躍している徐紀周(シュー・ジージョウ)にバトンタッチし、主演には大陸と台湾を代表する実力派、鄧超(ダン・チャオ)と阮經天(イーサン・ルアン)が抜擢されました。ネット投票で人の生死を操る闇の殺人事件を食い止めるため、天才刑事が奔走する物語となっています。
(ミン・イヒョウ、謙)