北京
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中国宋慶齢基金会が主催する「孫平化日本学学術奨励基金」の第8回表彰式が12月16日、北京の中国宋慶齢青少年科学技術文化交流センターで行われました。
全国政治協商会議の副議長、中国宋慶齢基金会の王家瑞会長、日本の福田康夫元首相、中国宋慶齢基金会の井頓泉副会長、孫平化氏の家族代表、孫暁燕氏らが出席しました。
今回の授賞式では、専門書賞12点、論文賞12点、訳著類1点の計25作品が選ばれました。その中で、丁莉氏の「永遠の唐土―日本平安朝物語文学の中国叙述」が専門書賞の一等賞、朱安新氏と高熔氏の「日本独居老人の孤独死感知―日本内閣府」が論文賞の一等賞を受賞しました。
丁莉氏はCRIのインタビューに対して、「今回受賞できて大変光栄に思う。私にとっては意味深く、自分の仕事あるいは自分の研究が認められたような気がする。今後の励みにもなると思うので、是非周りの研究者たちにもお勧めしたい。普段は自分の研究だけをしているが、賞を頂くことによって、中日関係において研究者として何ができるのか、もっと客観的な態度、公正的な態度で進めなければならないという思いも強くなる。また、もっと多くの若い研究者が受賞できることを期待している」と語りました。
また、今年は「孫平化日本学学術奨励基金」設立20周年を迎えるため、中日友好協会の唐家セン会長、日中友好協会の丹羽宇一郎会長、日本中国協会の野田毅会長、日本華僑人連合総会の陳焜旺名誉会長、さらに長年に亘って中日友好に尽力してきた日本の「宮崎家族」から授賞式に祝賀メッセージが寄せられました。
「孫平化日本学学術奨励基金」は中国宋慶齢基金会が元中日友好協会会長の孫平化氏の遺志を実現するために1997年9月に設立され、日本学の研究で突出した成果を収めた中国の青壮年の学者を奨励するために設けられた賞です。これまでに104点日本学研究の優秀な作品を選出し、多くの青壮年学者が科学的視点から日本を全面的に理解することを奨励してきました。両国の民間交流や友情を深める重要な役割も果たしています。(取材:トントン、校正:星)