北京
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「村山談話を継承し発展させる会」(村山談話の会)のメンバーが、今月20日から24日にかけて、北京市と遼寧省瀋陽市を訪れました。
訪中団一行はまず北京の西南にある廬溝橋に足を運び、抗日戦争が勃発した場所を自らの目と足で確かめました。橋の中央にある当時の石畳を踏みしめるメンバーたちの表情が、心なしか重くなっているようにも見えます。
盧溝橋での集合写真
左から高嶋伸欣、藤田高景、高野孟、鳥越俊太郎、山下泰生
盧溝橋を訪れたメンバーは、その後、橋のすぐ隣にある中国人民抗日戦争記念館を訪ね、献花を行いました。静まり返る記念館のロビーでは、「村山談話の会」の藤田秘書長が「日中不再戦」(日本と中国は二度と戦争を戦わない)と記した菊の花束を献げ、メンバー全員が黙祷を奉げました。
花束に「日中不再戦」の文字を書く藤田秘書長
記念館に足を踏み入れたメンバーは、日本語ガイドの説明の下、館内の一つ一つのコーナーをつぶさに見学しました。メンバーたちには、ジャーナリストや雑誌の編集長、中国の歴史に関心を持つ研究者などが含まれますが、団長の高嶋さんはリニューアルオープンした記念館を訪れるのは今回が初めてだそうです。
メンバー全員がまじめに各コーナーを見学
高嶋団長は「隣の国であり、歴史はもともと以前から深いわけだ。様々な考え方の違いや経済的に競争関係があるにしても、これからの若い世代の人たちには昔のものを乗り越えて、アジアのため世界のために一緒に歩んでいきたいという気持ちである」が語りました。
なお、この先の訪問日程には、中国人民抗日戦争記念館の見学や、中日関係史学会の関係者との懇談会が含まれているとのことです。
中日平和友好条約40周年を迎える来年に向けて、「村山談話の会」のメンバーは、今後も中日関係が良好な方向へと発展していくよう努力を続けているとのことです。(取材&写真:SUI・む)