北京
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1時間目 マラソンブーム&うま味調味料
<ライフマガジン>
話題1:中国のマラソンブーム
中国人の生活水準が向上するにつれ、健康的な生活をするために、スポーツをする人が増えており、スポーツもライフスタイルの一種となりつつあります。では、どんなスポーツが最も人気なのでしょうか。人気スポーツには多くの人を引きつけるどんな理由があるのでしょうか。それらの動向から、中国人のスポーツ・健康に対するどんな変化が垣間見えるのでしょうか。<ライフマガジン>、最初の話題は、中国人のスポーツブームの一つ、マラソンブームに迫ります。
確かに、近年、中国ではマラソンが人気スポーツの一つとなっています。今年の上半期、中国陸上協会に登録して開催されたマラソン大会が65大会もあり、年末には、その数は400大会を超え、参加者の数も延べ500万人を上回ると予測されています。では、中国人はなぜこれほどマラソンが好きなのでしょうか。笑い声、涙、必死な姿が国際マラソン大会の参加者に満ち溢れ、そのようなムードに包まれて多くの人が温かい気持ちになり、「人生もマラソンのレースのようなものだ」と思っているようです。
話題2:学歴と幸福感
中国では1980年から89年の間に生まれた人が「80後」と呼ばれ、一人っ子政策の施行が始まった世代として今までさまざまな「レッテル」が貼られてきました。現在、社会に出て結婚し、子供を設ける年齢になっている「80後」は、どのような暮らしを送っているのでしょうか。統計によりますと、「80後」の約三分の二が高等教育を受けており、受けた教育水準が高いほど、幸福感も高かったです。また、受けた教育水準に男女差はあまり見られませんでした。受けた教育水準が高い人ほど、自分の健康に対する評価が高いほか、知らない人に対する信頼感も高く、生活の幸福感も高いということです。
話題3:うま味調味料
味覚は五感の一つで、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが基本な味に位置づけられています。しかし、この5つの基本な味に誰もが知っている「辛味」が入っていないのは、従来、「辛味」は「痛覚」や「温覚」で捉えられるからだそうです。実際には、うま味が基本味に加えられたのは20世紀に入ってからのことだそうです。現代医学では、舌で感じることができるのは甘味、酸味、塩味、苦味の4つと考えられていました。「うま味」が基本に加えられたのは日本人が食べ物を科学的に研究したことと密接な関係があります。そのため、うま味の英文学名も「Umami」ですから。また、日本の食品研究者はいま、人工知能を応用してもっと複雑な味覚の分析をしているそうです。一方、中国人は食べ物や料理を各種「文化」に発展させているものの、それを熱心に研究することはなく、経験を頼りに代々引き継がれ、世界に伝えられています。中日の文化の違いは、食べ物に対する観点にも、はっきり表れていますね。
2時間目:<中国人inジャパン> 1回目 異郷で働く中国人
11月に入りました。こちら北京では、朝晩は結構冷え込んでいますし、初冬の気配がしました。さて、今年は中日国交正常化45周年という節目の年にあたりますので、今月の「ハイウェイ北京」、月曜日の2時間目には日本で暮らす中国人にスポットを当てて、新しいスペシャルシリーズ<中国人inジャパン>をお送りします。
1回目は日本で活動する中国人作家の莫邦富さんと、東京で四川料理のマーラータンを経営する中国人女性・唐雅さんにクローズアップします。興味のある方はぜひ最後までお聞きください。