北京
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全国の大学生を対象とした「イオン杯第10回多言語全国通訳コンテスト」が4日、北京第二外国語学院で行われました。この大会は、中国翻訳協会と北京第二外国語学院の主催によるもので、全国45校の大学から99人の選手が、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、朝鮮語、ロシア語に分かれて通訳技術を競いました。
日本語部門では、スマートシティやスポーツなどに関する内容について、全国の大学から選び抜かれた27人の学生らが逐次通訳と同時通訳部門に分かれて、日頃の練習の成果を披露しました。
日本語の逐次通訳部門で優勝に輝いた北京第二外国語学院の李淑媚さん(院2年)は優勝した感想について、「賞を取れるとは思わなかった、夢のようです。聴きながら理解し、同時にメモを取ることは難しい」と振り返った上で、「将来は通訳として、中日両国のためにいろんな場で活躍したい」と意気込みを語りました。
また、日本語の同時通訳部門で優勝した北京第二外国語学院の張帆さん(院3年)は、「まだ信じられない、優勝した実感がない。今回の優勝がゴールではなく、新たなスタートだと思う」と感想を語り、今後はメディアの世界で日本語を使った仕事がしたい」と目標を話しました。
同時通訳部門で優勝した張帆さん(左)、逐次通訳部門で優勝した李淑媚さん
通訳大会で審査員長を務める杏林大学日中通訳翻訳研究コースの塚本慶一教授は、「今回の大会を機に、更なる邁進を期待している」と全力を尽くして通訳に臨んだ選手らにエールを送りました。
審査員長を務めた杏林大学日中通訳翻訳研究コースの塚本慶一教授
主催者である北京第二外国語学院の邱鳴副院長は閉幕式の挨拶で、「通訳大会は、勉強の成果を披露できる場と通訳の学術交流の場を提供してきた。これまでの10年間を踏まえて、次の10年を目指していきたい」と締めくくりました。(取材・写真:RYU)
ハイレベルな通訳に審査員たちも真剣な表情