北京
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1時間目 中国特産巡り、銘茶の碧螺春
緑茶は中国茶の中でも生産量が最も多く、人気の高いお茶です。新鮮な茶葉を熱処理することで、酸化酵素の働きを抑えた不発酵茶です。
摘んできた茶葉に熱を加えて酸化発酵の働きを抑える「殺青」、茶葉を揉む「揉捻」、最後に茶葉を「乾燥」させて仕上げます。
先月の中国特産巡りでは、中国緑茶の代表として、龍井茶をご紹介しました。今日は、それに続いて、中国の代表的な緑茶・碧螺春を紹介します。
碧螺春は龍井茶と並ぶ中国二大緑茶の一つです。蘇州から南へ約40キロの太湖に突き出た半島の東洞庭山と太湖に浮かぶ西洞庭山で栽培されています。
蘇州一帯は気温が温かく、年間の平均気温は15.5度ほど、降水量は1200~1500ミリ。太湖の水面は霧がかかる時間が長く、土壌も含めお茶を作る環境には適しています。
特に東山は果物の名産地としても悠目です。春には桃、梅などの花、枇杷、山桃、夏には蓮の花、栗、秋から冬にかけては梨、石榴、棗、柿、銀杏など、四季折々の様子を見せます。
このような恵まれた自然環境にある碧螺春は、果物畑の周囲に張り巡らされた垣根にある茶樹から摘まれています。果物の木の枝によって適度に日光が遮られ、被覆を施す玉露と同じように、良いお茶が取れるといわれています。果樹園栽培の碧螺春は、ほんのりと果物の香りがするお茶です。
蘇州観光の際には、世界遺産に登録された蘇州の庭園を鑑賞してから、是非現地の茶館に行って、蘇州の銘茶・碧螺春をお召し上がりください。
2時間目 蘇州の観光スポットとグルメ
蘇州は江蘇省南東部、上海の西の約80キロにある町です。蘇州は有名な古都で、遺跡の密度は北京、西安に並ぶ中国第3位です。現在の蘇州はほぼ古代の様子を残しており、町がそのままの場所に位置しているのは世界でも珍しいとされています。
また、蘇州は古い歴史をもち、多くの文化財、景勝地を持つ江南第一の観光都市です。特に滄浪亭、獅子林、拙政園、留園等の園林は有名で、すでに世界遺産に登録されています。また虎丘、霊巌山、宝帯橋等の名勝、寒山寺、報恩寺、玄妙観等の寺廟も主要な観光地です。
今日の番組では、蘇州の有名な観光地の蘇州園林、郊外にある水郷の町・周庄、有名なお寺・寒山寺を紹介するほか、現地で一番有名なグルメとして、蘇州蟹(モズク蟹)、松鼠桂魚、碧螺蝦仁をご紹介します。是非、お聞き逃しないように!