北京
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テイラー・スウィフト、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン・・・ちょっとした言動で世の中を騒がせる芸能界のビッグネームの数々。しかし、そんな海外セレブたちの「ちょっと長い」名前に戸惑うこと、ありませんか?それが中国語になるとなおさら、「泰勒・斯威夫特」、「本尼迪克特・康伯巴奇」、「湯姆・希徳勒斯頓」・・・漢字の表記に一目見ただけで「面倒くさい!」と思う人も多いことでしょう。彼らのことを呼びやすく、覚えやすくするため、中国ではいまファンが心を込めて名づけた中国語の愛称が定着し、ユニークな中国語現象にまで発展しています。外国のセレブたちは中国でどんな愛称で呼ばれているのか?このシリーズで一挙大公開!理由を聞けば頷いてしまうこと間違いなしの様々な「ニックネーム」は、話のネタに使えるだけでなく、中国人の深層心理や世相など中国の「今」を理解する鍵にもなることでしょう!
小雀斑(xiao que ban)
本名:エディ・レッドメイン/埃迪•雷德梅尼(英俳優)
「雀斑」は中国語で「そばかす」のこと。そばかすを欠点として気にする人も多いのですが、彼のそばかすはトレードマークと言えるでしょう。「小さなそばかす」ってなんだかかわいいイメージに聞こえるかもしれません。そんな風に中国ファンに可愛がられているのは、英国出身のオスカー俳優、エディ・レッドメイン。第87回アカデミー賞・主演男優賞に輝いた作品『博士と彼女のセオリー』や第88回アカデミー賞・主演男優賞にノミネートされた『リリーのすべて』などでさまざまな難役をこなしており、世界が認める演技派です。また、2016年には主演を務めるファンタジーシリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が世界的に大ヒット。今後の活躍も大きく期待されています。
大表姐(da biao jie)
本名:ジェニファー・ローレンス/詹妮弗•劳伦斯(米女優)
「大表姐」を直訳すると、「一番年上の従姉」です。米人気女優のジェニファー・ローレンスが『X-MEN』シリーズや『ハンガー・ゲーム』シリーズで見せたクールなイメージとはまったく合わないでしょう。この愛称の由来については様々な説があります。とても親近感があって自分の従姉に似ているというファンの一言から来ているという説もあれば、苗字の「ローレンス」は腕時計(中国語で「表」という)のブランドでもあることから、「表姐」になったという説もあります。理由はどうあれ、今この愛称は中国で定着し、ファンたちも違和感なく呼んでいるようです。彼女は現在、ハリウッドで最も活躍している女優の一人で、2012年に若干23歳で主演作『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー最優秀主演女優に君臨した天才役者です。
小李子(xiao li zi)
本名:レオナルド・ディカプリオ/莱昂纳多•迪卡普里奥(米俳優)
「小+苗字+子」というスタイルは、もともと清代の宮廷で、皇帝が側近の宦官を呼ぶときに使う、親近感のある呼び方です。現代では、皇帝と宦官の区別はすっかり無くなって、郭さんなら「小郭子」、周さんなら「小周子」…と親しい友人を呼ぶときに使う少しおどけた呼び方になっています。では、レオナルド・ディカプリオがなぜ「李」さんになったのかというと、現在はレオナルドは莱昂纳多と訳されていますが、以前は「李昂纳多」とされていたこともあったのです。とても中国らしいニックネームはファンの間ですぐに流行りました。(ミン・イヒョウ、謙)