チベット族の伝統黒色陶器、新たな時代へ

　雲南省迪慶チベット族自治州シャングリラ市のニシ郷は、国の無形文化財の指定を受けているチベット族「黒色陶器」の発祥地です。その中でも湯堆村が一番名を知られており、村人の半分以上が黒陶器の製作法をマスターしています。

　近年、観光業の発展に伴い、若い世代が伝統的な陶器製造技術を受け継ぎ、それを保護すると共に、新技術、新様式の陶器の開発に力が入れられています。政府の支援の下、農家の作った黒陶器の販売を請け負う会社が開設され、自ら制作した陶器を自力で売りさばくモデルを改善したほか、陶器製造者の無料養成講座を開講し、地元農家のスキルを向上、外見が綺麗なだけでなく、実用価値を伴った黒陶器を産み出すようになっています。（Mou、む）