北京
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テイラー・スウィフト、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン・・・ちょっとした言動で世の中を騒がせる芸能界のビッグネームの数々。しかし、そんな海外セレブたちの「ちょっと長い」名前に戸惑うこと、ありませんか?それが中国語になるとなおさら、「泰勒・斯威夫特」、「本尼迪克特・康伯巴奇」、「湯姆・希徳勒斯頓」・・・漢字の表記に一目見ただけで「面倒くさい!」と思う人も多いことでしょう。彼らのことを呼びやすく、覚えやすくするため、中国ではいまファンが心を込めて名づけた中国語の愛称が定着し、ユニークな中国語現象にまで発展しています。外国のセレブたちは中国でどんな愛称で呼ばれているのか?このシリーズで一挙大公開!理由を聞けば頷いてしまうこと間違いなしの様々な「ニックネーム」は、話のネタに使えるだけでなく、中国人の深層心理や世相など中国の「今」を理解する鍵にもなることでしょう!
石头姐(shi tou jie)
本名:エマ・ストーン/艾玛•斯通(米女優)
「石头」は日本語の漢字表記だと「石頭」と書きますが、「いしあたま」ではなく石そのものを指す口語表現です。これが英語名の「Stone」に由来することは、中国人も日本人もすぐわかるはずです。直訳すると「石お姉さん」で一見女性らしさに欠けた愛称のようですが、いつも前向きで、「石」のような強い意志を持って女優業に臨む彼女の凛々しい姿が、ファンに大きな感銘を与えたことも、この愛称の由来の一つかもしれません。2016年公開の主演作『ラ・ラ・ランド』では、第73回ヴェネツィア国際映画祭女優賞での受賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞、アカデミー主演女優賞に輝いています。また、この作品の大ヒットにより彼女は2016年度「世界で最も稼いだ女優」の座に君臨しました。
高司令(gao si ling)
本名:ライアン・ゴズリング/瑞恩•高斯林(カナダの俳優)
『ラ・ラ・ランド』で石頭姐と共演したイケメン俳優のライアン・ゴズリング。その中国での愛称はまるで軍人のようです。そのまま「『高』という名前の司令官」という意味のこのニックネームですが、由来は単純。英語の発音Goslingと、高司令(Gao si ling)の発音が全く同じだからです。発音が由来ではありますが、そこには「いつでも司令官の命令に服従する」という中国ファンの献身的な姿勢も伺えますね。
荷兰弟(he lan di)
本名:トム・ホランド/汤姆•赫兰德(英俳優)
『スパイダーマン:ホームカミング』の公開により主演のトム・ホランドの愛称「荷兰弟」をよくSNSで見かけるようになりました。「荷兰(荷蘭)」は「オランダ」の中国語、しかし、彼はオランダ出身でもなんでもありません。これはファミリーネームのHollandが英語の「オランダ」と同じ綴りだからという、ちょっとストレートなネーミングです。でも、頭に焼き付いて覚えやすい名前ですね。 (ミン・イヒョウ、謙)