北京
PM2.577
23/19
一時間目 男性経済&白タク
<ライフマガジン>
話題1:男性経済
数年前からの中国中産階級の着実な発展によって、経済変革と消費のモデルチェンジがもたらされました。今もなお、この変革は進んでいます。具体的には、男性消費分野にも変革の風が吹いています。いまの消費アップグレードは、空いた場所に、これまでなかったモノを創造することを意味しているわけではなく、技術的手法や組織形態の変革のおかげで、消費者がこれまで得られなかったいくつかのサービス、商品、体験を享受できるチャンスが生まれたという現状を示しています。このほど閉幕した夏季ダボス会議で、ボストンコンサルティングが発表した報告によりますと、中国男性の消費の種類・金額はいずれも増加して、オンラインでは、中国男性の消費はすでに女性を上回っているということが分かりました。
男性の消費・投資価値が過小評価されていることについて、主な理由として、自らの消費行為について他人に伝えるケースは、男性より女性の方がずっと多いことが挙げられます。女性の消費が多額であると世間が思っているのは、彼女たちが買物をした後に、それを他の人に教える傾向があるからです。一方、男性はモノを購入したからと言って、他人に伝えようとはしません。だがこの傾向は、男性が決して消費行為を好きではないということを示している訳ではなく、公開・伝達するケースが少ないだけだとみられ、このような状況から、男性の消費は女性より少ないと認識されているということです
話題2:直男ガン
一行、いまの中国では、新しい流行語の一つとして、「直男」があります。ナルシストで自分本位、やや亭主関白の傾向があり、性的指向が女性という男性を指します。それはダサい、だらしない、無頓着(むとんちゃく)、服のセンス無しなど、わりとマイナス的な意味が含まれています。ネット時代の今、このような「直男」は、多くの女性の間で、非難の対象となっています。しかし現実には、絶対的な意味合いでの『直男』は存在しません。『直男』は、隔離された概念で、皆から非難されていた一部の直男の特徴をまとめて拡大したことで、「直男ガン」が形成されました。この種の男性は、ある分野についての理解においては、極めて頑固な態度を貫いています。例えば、清潔を好まない、流行に疎い、美的センスに欠けるなどです。しかし現実的には、このような男性は、実は少数派です。ほとんどの男性はやはり、よりセンスの良い衣服を着たい、より良い生活をしたいという願いを抱き続けているようですね。
話題3:白タク
日本のタクシーの多くが黒であるのに対して、自家用車の多くは白であるため、無資格で営業しているタクシーは日本で「白タク」と呼ばれています。これは中国と逆ですね、中国では、無資格で営業しているタクシーのことを「黒」に「車」と書く「闇の車」「黒車」と言います。いま、大阪の関西国際空港や東京の成田、羽田空港では、多くの「白タク」運転手は到着ロビーで日本に初めて来た中国人を迎え、目的地まで車で送って行ってくれます。また、出発ロビーにも、中国へ帰国する中国人を送って来た運転手がいます。空港まで送り迎えをしてくれる日本の華人と利用者は、もともと知り合いではなく、中国のタクシー配車アプリを通して連絡を取り合っています。この「白タク」は、日本を訪問する中国人にとって便利であるだけでなく、日本の多くの華人にとっても空いた時間を利用してできる小遣い稼ぎとなっています。ただ、日本人からは、「タクシーの仕事を奪っているだけでなく、税金を徴収することもできない」と、苦悩の声が上がっています。
二時間目 <一帯一路・共栄の道> 4回目 「一帯一路」に関わる国際協力
中国が提唱した「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)の構想は世界から、幅広く注目されています。「一帯一路」を平和の道、繁栄の道、開放の道、イノベーションの道、文明の道として建設し、手を携えて協力し共に発展することは、関連各国の共通の心の声でしょう。
今月の「ハイウェイ北京」、月曜日の2時間目にはスペシャルシリーズとして、「共栄の道、一帯一路」をお届けします。今日は4回目として、中国と世界の絆になりつつある「一帯一路」構想に関する国際協力についてご紹介します。興味のある方はぜひ最後までお聞きください。