北京
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「歴史を鑑として未来に向かう」をテーマとする中日口述歴史シンポジウムが13日と14日、吉林省長春市で行われました。
日中口述歴史文化研究会のメンバーや日本の反戦運動家らが講壇に立ち、旧日本軍による中国侵略戦争を振り返り、歴史の真相を語りました。シンポジウム参加の最年長者で、元日本軍兵士の北郷栄要氏(93歳)は講演で元関東軍にいた時の話を紹介し、「731部隊から『死んだ人の臓器がほしい』との指令を受け、死んだ人の肝臓や腎臓などを届けるため731部隊に出向いた。それで、731部隊がやっていることが初めて分かった。これらの臓器を使って人体実験を行ったり細菌を大量に培養し細菌爆弾を作ったりしていた。そのほか毒ガスも作っていたのだ。とても驚いた。しかし残念ながら、731部隊の関係者らは今でもその真相を話そうとしない」と述べました。
また、シンポジウム主催側の日中口述歴史文化研究会の創始者である李素楨氏は「私たちは年に3回、このシンポジウムを開いている。過去の歴史を今の人々、特に若者に知ってもらい、そして伝えていくために、今後もやり続けていきたい」と語りました。(鵬、kokusei)