北京
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中日国交正常化45周年記念レセプションが8日夜、北京の人民大会堂で行われました。全人代常務委員会の副委員長を務める王晨秘書長、唐家セン元国務委員、中国人民対外友好協会の李小林会長や日本国際貿易促進協会の河野洋平会長ら中日両国の政府要人、友好団体、専門家、学者およびメディアの代表など約300人がレセプションに出席しました。
唐家セン元国務委員は挨拶に立ち、まず45年来の重要な道のりを振り返り、「今を遡ること45年前の1972年9月のこと、当時の中日両国の指導者らは、両国国民の未来を第一に考え、様々な困難を克服し、中日関係の改善発展の新たな一頁を迎えた。今後、双方は「歴史を鑑みに、未来に向かう」という精神をもって、中日間の4つの政治文書と4つの原則的共通認識を基に、両国における各分野の実務協力を引き続き深め、両国国民の相互理解と友好感情を絶えず増進させ、中日関係の絶え間ない改善と発展をさせて行きたい」と強調しました。
これに対し、河野洋平会長は「45年来、両国関係に波風があった時も、穏やかな時もあった。この背景の下で、方向をしっかり見定め、より一層、日中関係の改善発展を前進させて行きたい」と述べ、今後の関係改善に期待を示した。
このレセプションには、当時両国の国交正常化をおし進めた周恩来首相と田中角栄首相の親族の方々も駆けつけてきました。周恩来首相の姪・周秉徳女史と田中角栄首相の長女・田中真紀子女史は当時の両国の指導者らが中日国交正常化の実現、また両国友好事業の促進のために尽力したことを振り返りました。
なお、レセプションは中国人民対外友好協会、中日友好協会の主催によるもので、この10年来規模の一番大きな式典と見られます。レセプションに先立って、中央少年ラジオ合唱団と北京日本人学校の子供たちの共演による中国の民謡「ジャスミンの花」と日本の歌謡曲「四季の歌」が披露されました。(取材・写真:趙雲莎)