北京
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日本の郷土料理の調理体験と試食を通じて、ご当地の魅力や観光資源を紹介するイベントが2日、北京で開かれました。一般財団法人「自治体国際化協会(CLAIR)」北京事務所が、宮崎県上海事務所、中国で料理教室を展開する日系企業「ABCクッキングスタジオ」と提携して行った企画です。
北京に住む中国人約40人が参加し、宮崎グルメを代表するチキン南蛮、レタス巻、肉巻きおにぎりの三品の調理を、材料の準備から完成、試食まで体験しました。
参加者の一人の王さんは「三品とも大変おいしかったので、明日にでも家族のために作ってみようと思う。これまで、日本の九州と言うと、くまモンのイメージが強かったが、今回は味覚の面から、宮崎の魅力をたっぷり体験できた。次回、日本に行く時は宮崎を観光したいと思う」と笑顔で感想を述べました。
CLAIR北京事務所の北村朋生所長は、「訪日中国人観光客は2016年に延べ637万人に達し、東京、大阪といったゴールデンルートのほか、地方を訪れる観光客も増え続けている。地方の魅力をもっと披露するため、今後も自治体と提携してシリーズ企画を開催していく」と話し、「北京や上海という大都会だけでなく、成都などの内陸部での実施も検討している」と意気込みを示しました。
宮崎県上海事務所の植木史徳首席代表(写真下)は「今回のイベントでは家庭の中でも手軽に作れるメニューを選んだ。みんなに喜んでもらえて、大変手応えを感じた」と充実した表情を見せました。
なお、会場を提供したABCによりますと、同社が発行するSNSの公式アカウントで参加者を募集したところ、わずか数時間で200人の応募が入り、40人は抽選で選ばれたということです。
(取材:王小燕)