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1時間目 世界重要農業遺産巡り プーアール茶の古代茶園と茶文化
雲南省の最南端、山岳地帯の中心にシーサンパンナタイ族自治州があります。ここは世界のお茶の原産地であり、プーアール茶の故郷でもあります。
地殻変動によって地形が高い山と深い谷になり、亜熱帯気候が豊かな緑を育んでいるため、植物の種類の多さは世界屈指です。海抜1200メートルから2000メートルの森に茶樹があります。ここにいる各民族がこれを薬草のように利用したところから、人間とお茶の関係が始まったと言われています。
雲南省の省都、昆明から南西に約500キロ。飛行機ではわずか50分でシーサンパンナに着きます。シーサンパンナにはタイ族、イ族をはじめとする13の少数民族が暮らしており、多くの人が農業に従事しています。
2012年9月、雲南省のプーアール茶の古代茶園とお茶文化は、国連食糧農業機関によって、世界重要農業遺産に指定されました。次は、雲南省のプーアール茶の古代茶園などについて紹介しましょう。
シーサンパンナには樹齢数百年にもなる古茶樹の栽培が続いています。その農法は古くから変わっておらず、今も農薬・肥料を使わない自然栽培が行われています。山の斜面に一本一本が独立して自生しています。ここのプーアール茶は、葉の栄養が集中し、根を深く広く張った地中から吸い上げられるミネラル成分の多い滋味ある風味が特徴です。
古茶樹は民族によって栽培方法が少しずつ違いますが、農薬や肥料を施さないことは共通しています。人間と自然の関わり方が、茶樹の大きさや形にも現れています。このことでお茶の風味にも違いが出てきます。
野生のお茶は他の動植物との生存競争に負けないために強い免疫力を持っています。虫や植物の嫌がる成分を多く持つようになるため、辛味やえぐみが強いものも少なくありません。
プーアール茶好きな方は、是非、プーアール茶の原産地、シーサンパンナにお越しください。ここには、プーアール茶の古茶樹のほか、中国熱帯雨林の風景、さらに、タイ族、プーラン族、ジノー族などの少数民族の風情を楽しむこともできます。
2時間目 シーサンパンナの観光スポットとグルメ
シーサンパンナタイ族自治州は中国雲南省の最南端に位置し、その南はミャンマー、ラオスと国境を接しています。景洪(ジンホン)はその州都。気候は熱帯や亜熱帯に属し、年間平均気温は21度です。霜や雪が降ることはなく、象、虎、豹、孔雀などの野生動物がいることで知られています。森林が自治州全体の60%も占め、プーアール茶の発祥地といわれています。
ここには、タイ族をはじめ、プーラン族、ジノー族、ハニ族、ラフ族といった少数民族が住んでいるのが特徴で、特にタイ族の比率が高くなっています。例年4月のタイ族水掛け祭りはいまや世界的に有名で賑やかなお祭りです。
今日の番組では、シーサンパンナの有名な観光スポット、原始森林公園、野象谷、熱帯植物園という3つの場所をご紹介します。現地のグルメには、レモングラス焼き魚、竹筒ご飯とパイナップルご飯、さらに牛皮の揚げ物などがあります。シーサンパンナの熱帯風景、そして独特な料理などは、この番組で一挙にご紹介しますので、是非お聞きくださいね。(まとめ:任春生)
野象谷
熱帯植物園