北京
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王偉院長が開幕式で挨拶
中国社会科学院主催の「中日国交正常化45周年記念国際学術シンポジウム」の開幕式が26日、北京の人民大会堂で行われました。中国社会科学院の王偉院長、駐中国日本国大使館の横井裕大使、唐家セン元国務委員や日本国際貿易促進協会の河野洋平会長ら中日両国政府要人、友好人士、専門家、学者およびメディアの代表などが開幕式に出席しました。
王偉院長は挨拶で中日間の政治相互信頼の喪失や国民感情が希薄化している原因について、「一部の日本人が誤った歴史感を堅持し、中国の迅速な発展に正しい認識を持たず、国交正常化の初心を忘れて、両国関係の政治基礎を揺らいだ面にある」と指摘しました。
唐家セン元国務委員は『初心を忘れず、未来を見据え、中日関係の改善発展の新たな一章を迎えよう』と題する基調演説を行い、中日関係改善の推進について、「一、正しい認識を樹立し、政治相互信頼を高めること。二、未来を見据えて、矛盾と相違を管理すること。三、経済貿易協力を深め、互恵ウィンウィンを追及すること。四、友好交流を強化し、国民感情を高めること」の四つの努力すべき重点を語りました。
これに対し、河野洋平会長は『日中国交正常化45周年に際して』の基調演説で、両国民の人的交流における重要性を強調し、「日本に来た中国人観光客が帰国後、周りの人に日本の様子を伝える一方、より多くの日本人が中国に来て、日本では得られない中国の情報と発展ぶりを自分の目で見て、周りの人に伝えることが重要だ」と述べました。
開幕式では『中日関係の発展に関する中国社会科学院日本研究所の基本見解』が発表され、以下の6つの内容が含まれています。
一、歴史を正視し、未来志向的な中日関係を構築していくこと
二、原則を厳守し、相互信頼を積み重ねていくこと
三、経済協力し、ウィンウィンな関係を構築していくこと
四、往来を強化し、平和共存していくこと
五、共通点を求めて相異点を留保し、矛盾を解消すること
六、平等に付き合い、何代にもわたり平和を守っていくこと
同シンポジウムは26日から27日の2日間にかけて行われます。27日のシンポジウムでは、参加者は「中日民間往来と文化交流」、「中日関係は歴史から未来へ」、「中日経済発展と経済協力」、「中日地方交流と企業協力」の4つの部門を通して、政治、経済、文化交流などの分野から中日関係のあり方について全面的に討論することになります。(文責、写真:張怡康、映像:張強 )