北京
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一時間目 お酒めぐり、中国白酒(4)
中国にはたくさんの白酒のブランドがあります。先月の番組では、中国にある8種類の有名な白酒を紹介しました。今月は、続けて中国の有名な白酒を7種類ご紹介します。
一つ目は古井貢酒です。これは安徽省亳州市の白酒で、アルコール度数は60~62度。
古井貢酒は、植物の蘭の花のような香りがする濃香タイプの大曲酒で、一定量飲むと活血胃腸によく、疲労を取る効果があるといわれています。
二つ目は口子酒です。これは安徽省淮北市の白酒で、アルコール度数は54~60度。濃香タイプの大曲酒です。口子酒の原料は高粱。小麦、大麦、エンドウ豆の高温大曲を糖化発酵剤にして、わき水で醸造します。112日間の長期発酵の後、ゆっくりと蒸留、不純物を除いて貯蔵し、1年以上寝かせてからブレンドして出荷します。
三つ目は双溝大曲です。これは江蘇省宿遷市の白酒で、アルコール度数は65度。全国優良酒に選ばれている濃香タイプの白酒です。
双溝大曲は高粱を原料にして、大麦、小麦、大豆の高温大曲を糖化発酵剤にします。醸造用の水の水質がよく、糖化発酵を促進させるミネラルが含まれています。
四つ目は全興大曲酒です。これは四川省成都市の白酒で、アルコール度数は58~60度。原料は高粱、醸造には粒の大きな皮の薄い、でんぷん含有量63%以上の精選されたものを用い、小麦からとった麹を使っています。
五つ目は董酒です。これは貴州省遵義市の白酒で、アルコール度数は58~60度。董酒は、糯高粱の原料に大曲と小曲を糖化発酵剤として加えて造られますが、醸造法が独特です。
六つ目は二鍋頭酒です。これは北京の白酒で、アルコール度数は56度。東北地方産の紅高粱を原料にし、色は透明。強烈な味と香りをもつ高純度の酒で、二度蒸留して造るところから二鍋頭の名がつけられました。
北京のお酒では特に有名で、北京市民に最も愛されている庶民的な白酒。歴史が長い北京の地酒です。
七つ目は桂林三花酒です。広西チワン族自治区桂林市の白酒で、アルコール度数は56~57度。このお酒も全国優良酒に選ばれています。桂林三花酒は、うるち米を原料に小曲を糖化発酵剤にして半固体発酵を用い、蒸留して造ります。
二時間目 中国の酒都、江蘇省宿遷市の観光地とグルメ
江蘇省宿遷市は、中国の有名な白酒・洋河酒と二溝酒の産地です。宿遷市は江蘇省の北部にあり、ここには有名な湖が2つあるため、美味しいお酒が造ることができるといわれています。2012年には中国の酒都に指定されました。
宿遷市には、国家4A級の観光地・項王故里、洪沢湖湿地公園、洋河酒場工業園などの観光名所があります。現地の美味しい料理では、新袁羊肉、黄犬豚頭肉、B級グルメの車輪餅をご紹介します。黄犬豚頭肉って犬肉と豚肉が混ぜられた肉?怖いもの?食べるのは大丈夫?実はそれぞれの名前には理由があります。是非、番組をお聞き逃しないように。(まとめ:任春生)