北京
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八月も半ばを過ぎ、北京は暑さが少しずつですが、和らぎはじめています。今週の中国メロディーは引き続き、東北三省を訪れたときの様子と地元の音楽をお送りします。
東北方言の魅力
中国での東北地方のイメージと言うと、土地が広くて人口が少ない東北大平原やユーモア溢れる東北方言を思い浮かべる人が多いかもしれません。特に、毎年の春節に放送されるCCTVの特別番組「春節の夕べ」の小品(コント)の中には東北方言を題材にしたものが多く、ユーモア溢れる東北方言は多くの観客を楽しませています。
東北人は喋る時にはただ相手に伝えるだけでは満足せず、できるだけウィットに富んで話すのが一番だとされています。恐らくこういったことは、長年、雪と氷の世界に暮らす人たちの間に、生活の喜びを感じさせてくれるからなのでしょう。
意外なサプライズ
初めて東北地方を訪れた私と家族は、地元のレストランで正真正銘の東北料理を楽しみたいと思い、いくつかの料理を頼みました。しかし、ほどなくして店員さんが運んできた料理を見ると、私たちはみな驚いてしまいました。私たちが頼んだ料理は、大きな皿の中にたっぷり盛りつけられていて、その量は北京のレストランの二倍から三倍ほどにもなります。周りのお客さんが頼んだ料理を見回してみても、すべてが同じくらいの量で、私たちが特別なわけではありませんでした。
東北人が送ってくれたこの意外なサプライズのため、この日の晩御飯は私たち家族がどんなに食べても食べきれなく、ちょっと残念でしたが、東北人の豪快さにとてもいい印象を持ちました。
美しい辺境都市・満州里
今回の東北の旅で最も印象深かった都市は満州里です。満州里は百年の歴史を持つ美しい辺境都市で、西はモンゴルに隣接し、北はロシアと接していて、「東アジアの窓」と呼ばれています。街を歩くと、整然と造られた道路に植えられた並木は大きく生長し、町のあちこちにはロシア式の建物やモンゴル式の建物が並んでいます。さらに商店のショーウインドウの中に陳列されているロシア風情の工芸品、ロシア式パン屋なども多くあり、この町の異国情緒を感じさせます。
しかし、子供たちにとっては随所に見えるロシアのアイスクリームや飴、チョコレートそれにロシアサーカス団のポスターなどがより魅力的なようです。そんな満州里のあちこちには東洋文化と西洋文化が融合する独特な魅力があり、「東アジアの窓」という名前どおりの美しい都市だと感じさせてくれました。
番組の中でお送りした曲
1曲目 東北風(東北の風)
歌詞
東北は我が家
私たちは一つの家族
遼寧省も 吉林省も 黒竜江省も
みんなで二人転を歌ったり ヤンゴ踊りを踊ったりする
黒土の大地と同じように みんな心が温かい
2曲目 关东情(関東の心)
関東は山海関の東、東北地方のことです。現在の黒竜江省や吉林省、遼寧省、内蒙古自治区東部を指します。
歌詞:
私達の関東の山よ
地元の三つの宝の名が轟く
ロクジョウは立派で
珍しい漢方薬の材料
高麗人参は切り立った崖にある
クロテンは穴の中に隠れている
3曲目 看秧歌(ヤンゴ踊りを見に行く)
この歌は東北地方の民謡で、旧正月の時に若い女性がヤンゴ踊りを見に行く時に、恋人と出会う場面を描きました。
歌詞:
お正月は新年
村のあちこちに銅鑼や太鼓の音が天まで響き渡る
乙女が部屋の中で化粧する
口ではヤンゴ踊りを見に行くと言ったけど
実は恋人と会いに行く
美しく化粧して
嬉しそうに人込みの中に飛び出していく