北京
PM2.577
23/19
聞き手:王小燕
「日本人形アニメーションの父」で、中国アニメーションの創始者でもある持永只仁(1919-1999)と中国の絆をめぐり、長女・伯子の語りで振り返ります。
持永只仁は「日本人形アニメーションの父」で、中国の人形アニメーションの創始者でもあります。東京国立近代美術館フィルムセンターでは、日本の国産アニメーション映画誕生100周年を背景に、「人形アニメーション作家 持永只仁」と題する展示企画(9月10日まで)が開催されている最中です。
持永家で保管されてきた人形たちや制作資料、写真、映像など350点が展示されるこの展覧会。「特別協力」欄には、中国の「北京電影学院」の表示が見られます。そして、8月12日(土)午後に、 北京電影学院動画学院の李剣平氏院長によるトークセッションも予定されています。李院長は北京から駆けつけ、「中国のアニメーションと持永只仁」と題し、恩師の思い出を語る予定です。
持永只仁は中国では、「方明」という中国名で知られています。新中国成立前の1946~53年に続いて、1980年代始めの2つの時期にわたって、中国でアニメーション映画の制作や人材育成に携わっていました。1999年に80歳で永眠し、18年が過ぎましたが、今でも多くの人から思い出され、語られつつあります。
今週と来週の番組は、先日北京を訪れた、長女の持永伯子さんのインタビューを通して振り返ってみたいと思います。今回はアニメーション作家に目覚めた子供時代から日本の敗戦直前に、中国の長春にわたり、中国の映画人と共に映画制作を始めるまでのプロセスを振り返ります。
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