北京
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今年12月に中国で公開される予定の陳凱歌(チェン・カイコー)監督の最新作『妖猫伝』が、日本でも公開されることが決定しました。日本タイトルは『空海―KU-KA―』で日本版ポスターもこのほど初公開となりました。
日本版ポスター
原作は、『エヴェレスト 神々の山嶺』『陰陽師』など、多数の著作が映像化されているベストセラー作家・夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。7世紀の中国唐代が舞台で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海と、そこで知り合った友人であり詩人の白楽天と共に一連の事件を探る中で、やがて歴史が生み出した巨大な謎と対峙するという物語です。2011年から5年かけて温めてきた本作品は、総製作費150億円、スタッフ1000人を動員するなど日中共同製作映画としては史上最大規模のプロジェクトとなりました。
キャスティングでは、日本からは主演作『寄生獣』などで中国でも知られている染谷将太が、主役=若き日の空海を演じており、中国からは若手人気俳優、黄軒(ホアン・シュアン)が唐代の詩人、白楽天役を担当。中日を代表する若手俳優の競演が見所となります。ほかには、中国の張雨綺(キティ・チャン)や秦昊(チン・ハオ)、日本の阿部寛ら実力派が勢ぞろいしています。中国公開は2017年12月の予定で、日本での公開は東宝とKADOKAWAの初の共同配給映画として、2018年を予定しています。
呉宇森(ジョン・ウー)監督による『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイク映画が国慶節に公開か
来年公開予定の巨匠、呉宇森(ジョン・ウー)監督が手がける最新作『追捕 MANHUNT』が9月30日に繰り上げて中国で公開される可能性が出てきました。
今作は呉宇森監督が日本の名優、高倉健の代表作『君よ憤怒の河を渉れ』をリメイクしたもので、日本語タイトルは未定ですが、日本の福山雅治と中国の張涵予(チャン・ハンユー)がW主演しています。『君よ憤怒の河を渉れ』は、西村寿行原作で、1976年に高倉健主演で映画化。健さんが演じた杜丘検事役をチャン・ハンユーが、原田芳雄演じた矢村警部役を福山が演じることになっています。
今回のリメイクには約2億元の制作費が投じられ、オール日本ロケとして大阪と九州で撮影されました。セリフは中国語、英語、日本語の3ヶ国語となっており、マルチリンガルな1本にも仕上がっています。日本公開は未定です。
(ミン・イヒョウ、謙)