北京
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テイラー・スウィフト、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン・・・ちょっとした言動で世の中を騒がせる芸能界のビッグネームの数々。しかし、そんな海外セレブたちの「ちょっと長い」名前に戸惑うこと、ありませんか?それが中国語になるとなおさら、「泰勒・斯威夫特」、「本尼迪克特・康伯巴奇」、「湯姆・希徳勒斯頓」・・・漢字の表記に一目見ただけで「面倒くさい!」と思う人も多いことでしょう。彼らのことを呼びやすく、覚えやすくするため、中国ではいまファンが心を込めて名づけた中国語の愛称が定着し、ユニークな中国語現象にまで発展しています。外国のセレブたちは中国でどんな愛称で呼ばれているのか?このシリーズで一挙大公開!理由を聞けば頷いてしまうこと間違いなしの様々な「ニックネーム」は、話のネタに使えるだけでなく、中国人の深層心理や世相など中国の「今」を理解する鍵にもなることでしょう!
労模姐(láo mó jiě)
本名:ジェシカ・チャステイン/傑西卡•查斯坦(米女優)
「労模」とは中国語の「労働模範」の略で、企業や工場などで優れた仕事ぶりを見せた労働者や従業員に与える賞のこと。現在ハリウッドで活躍しているジェシカ・チャステインは毎年立て続けにハリウッド映画に出演しているほか、数多くの国際映画祭にも欠かせない存在となっているため、まさに映画界の模範的労働者として称号を授かるべき存在ではないでしょうか。代表作には、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』、『ゼロ・ダーク・サーティ』、『インターステラー』、『オデッセイ』などがあります。
火星哥(huǒ xīng gē)
本名:ブルーノ・マーズ/布魯諾•馬斯(米歌手)
これは、日本人もピンとくる愛称かもしれません。本名の「マーズ」は中日共通して「火星」という意味ですから。さらに、地球人離れした、たとえば「火星人」のようなハイトーンボイスの持ち主であることを賞賛する意味も込められています。ファンの愛着たっぷりの愛称です。デビューアルバムからのファーストシングル「Just the Way You Are」がいきなり世界的大ヒットを果たした彼は奇跡のアーティストと言っても過言ではありません。その後アルバムごとにヒットを飛ばし、グラミー賞を受賞したり、ファッションブランド「ビクトリアシークレット」のショーやNFLの第48回スーパーボウルハーフタイムショーなどへのゲスト出演も行ったりして、現在世界中で最も活躍しているアーティストの一人です。
丁日(dīng rì)
本名:ジャスティン・ビーバー/賈斯汀•比伯(カナダの歌手)
一見、チンプンカンプンの名前かもしれませんが、実は非常にストレートなネーミングです。ジャスティン・ビーバーのイニシャルは「JB」、「J」の形は漢字の「丁」に似ており、「B」は「日」に似ているからです。同じく漢字を使う日本人なら、理由を聞けばすぐに頷けることでしょう。ジャスティン・ビーバーはもともとYouTubeにおいて歌手活動を展開していましたが、R&B歌手アッシャーにその才能を買われ、プロ歌手としてデビューを果たし、すぐさま世界的スタートなりました。昨年はワールドツアーとして日本公演も敢行しています。 (ミン・イヒョウ、謙)