北京
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7月22日は二十四節気の大暑で、この時期は一年の内で暑さが最も厳しい頃とされています。また、農作物が成長する時期に入って、ホタルが羽化し、コオロギも夏のソナタを奏でます。万物が最も生気溢れる季節と言えるでしょう。今回の中国メロディーは大暑の風俗習慣と音楽をお届けします。
一番熱い「ボイラー」火焔山
大暑の時期、じりじりと太陽の日差しが照りつけ、猛暑の大地では花も草もみんなしょんぼりしていますが、セミだけは元気よく鳴き続けます。最高気温35度という高温に見慣れてしまい、40度の猛暑になることもあります。特に、中国の「三大ボイラー」と呼ばれる南京、武漢、重慶の街は大暑前後が一番暑くなります。しかし、中国で一番暑いボイラーとなると、やはり新疆ウイグル自治区トルファン盆地に位置する「火焔山」です。
大暑を迎える頃になると、現地の午後の最高気温は毎日40度を超えます。清の時代の詩人・肖雄の詩集『西疆雑述』の中には次のように記されています。
「生の小麦で作った『面餅』(中国式ナン)をそのままレンガの壁に貼れば、しばらくすると十分に焼けて出来上がる。激しく照りつける太陽が怖いと感じるほどだ」
このように「火焔山」は本当にその名の通り、火を吹くような猛烈な暑さの山と言えます。
蛍の季節
大暑と言うと、蛍を思い浮かべる人もいるでしょう。子供時代、夏の夕方の蛍が飛び交う情景は、私たちの子供時代に多くの喜びをもたらしてくれました。蛍は通常、枯れた草に羽化します。そのため、昔の人は「蛍は枯れた草から変化したもので、大暑から立秋を迎える趣に富む、季節感ある虫だ」と見ていました。静かな夜、蛍がしなやかに飛び交うことは、厳しい夏がまもなく過ぎ去って、涼しい秋がもう遠くないことを知らせてくれるものでした。
大暑の風習
大暑の風習大暑の時期は、暑い日が続き、体力を消耗しやすいため、北方の山東省ではこの日に羊の肉スープを飲んで、栄養をつける風習があります。一方、南の福建省でもライチや羊の肉を食べる習わしがあります。親戚や友人の間でライチや羊の肉を贈り合い、大暑の平安と健康を祈ります。
また、南東の沿海地区に住む浙江省台州市の人たちは、生姜の卵スープを飲む伝統があります。大暑の時期は湿度が高くなり、体調を崩しやすくなります。東洋医学では体に害となる湿気のことを「湿邪」と呼び、この生姜の卵スープは体の「湿邪」を取り去り、体に栄養をつける効き目があるとされています。
番組の中でお送りした曲
1曲目 吐鲁番的葡萄熟了(トルファンの熟れたぶどう)
曲はウイグル族の娘アナルカンの恋人クリムへの思いを描きました。
歌詞:
クリムは軍隊に入り 国境の駐屯地に行った
行く前にぶどうの木を一本植えた
果樹園の娘アナルカンは
この小さな緑の苗を丹精こめて育てた
雪どけ水を引き 苗に与え
ぶどう棚を作り 日差しを浴びさせる
ぶどうは肥えた土に根付いていく
長い長いつるは心に絡まる
長い長いつるは心に絡まる
2曲目~ 萤火虫(蛍)
歌詞:
萤火虫 萤火虫 慢慢飞
夏夜里夏夜里风轻吹
怕黑的孩子安心睡
让萤火虫给你一点光
燃烧小小的身影在夜晚
蛍よ 蛍 ゆっくり飛んでいる
夏の夜にそよ風が吹く
暗闇が怖い子どもは安心して眠る
蛍が明かりを与えてくれる
小さな体を燃やして夜を照らす
3曲目~ 荷塘月色 (蓮池の月光)
歌詞:
時の流れを切り取って
月夜にゆっくり流していく
淡い蓮の香り漂う曲を奏でれば
美しい音色が身を包む
蛍が星空に光る
誰が夢というドレスを着せてくれるの
心の窓を開けて遠くを眺める
誰が昨日の悲しみを癒してくれるの