北京
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6月21日は二十四節季の夏至で、この日を過ぎると本格的な夏が始まります。間もなく学生たちは2カ月に渡る長く楽しい夏休みを迎えるため、「夜明け前の闇」と呼ばれる期末試験の試練を受けなければなりません。このほか、年に一度の大学入学試験と高等学校入学試験も6月に行われるため、6月はまさに試験シーズンとなります。今回の中国メロディーは試験シーズンに関する話題と音楽をお送りしましょう。
注目浴びる「高考」
中国では6月は様々な試験があり、6月7、8日に全国統一で行われる大学入学試験「高考」はこの試験シーズンの中で最も注目される試験だと言えます。
ここ数年、受験生や学校、親だけでなく、社会全体が高考に注目しています。試験期間中の夜間工事の禁止、試験会場周辺の道路に対する交通規制などが一般的になっています。しかし、これほど世間の関心が高く、緊張する雰囲気の中で受験生のプレッシャーは日に日に大きくなっていきます。
科挙試験
中国人は何故、高考をこれほど重視するかは、今から1400年前の科挙制度と関わりがあると見られています。この制度は科挙試験を通じてエリート官僚を選抜するもので、多くの貧しい家庭の知識人は科挙試験の競争を勝ち抜いて朝廷に重用され、上流社会に上りました。けれども、科挙試験で一足飛びに出世したものの信義に背いたという話もあります。
今から1000年前の宋の時代、陳世美という若者は科挙試験トップの称号である「状元」を手にし、皇帝の娘の婿に選ばれました。しかし、実は陳世美は故郷ですでに結婚して息子が二人いたのです。自分の貧しい出身を隠そうとした陳世美は、殺し屋に妻の秦香蓮と息子を殺すように命じました。結局、公正無私な宰相・包拯によって、陳世美は死刑になりました。この物語をモチーフにした京劇の演目「秦香蓮」は今でも多くの人々に親しまれています。
競争激化の高校入試
80年代、一人っ子政策の実施に伴い、一人っ子の教育は家庭から社会まで広く重視するようになりました。将来、一流大学に入学するためには、まず一流の高校に入学しなければならないと考えるため、生徒たちは中学校一年から激しい競争を繰り広げます。たとえ一点の差でも、数百人ひいては1000人近くの競争者がいるため、生徒たちの大きなプレッシャーは推して知るべしです。
「オンラインゲームや恋をして受験のプレッシャーから逃げたい、楽になりたい」と考える子供もいますが、多くの生徒は勤勉の汗によって、収穫の喜びを手に入れようとします。
番組の中でお送りした曲
1曲目 年軽的戦場(若い戦場)
歌词:
僕はようやくこの若い戦場に立つ
あなたの愛の光を与えてほしい
僕は勝利の彼方へ歩み
君のために世界を照らす
僕のために誇りを持って拍手してほしい
2曲目 鍘美案
この曲は京劇「秦香蓮」という演目の中の一幕「鍘美案」です。宰相・包拯が陳世美を殺そうとするところに、陳世美の妻である皇帝の娘と皇后がやってきます。包拯が官職と自分の命をかけて、陳世美を殺そうとする場面を描きました。
3曲目 我相信(僕は信じている)
歌詞:
大空を飛んで太陽と共に歩いていきたい
僕が世界を変えて見せる
夢を誰かに知られることは怖くない
ここですべて実現してみせる
大声で笑い合い 皆で夢を実現したい
どこにいようと喜びは無限にある
悩みを投げ捨てて
勇敢に大きく一歩踏み出そう
僕は舞台の真ん中に立つ
僕は信じている 僕は僕なんだと