北京
PM2.577
23/19
00:00:00
00:00:00
|
今月18日は父の日です。毎年この日になると、みんな、色んな方法で父親への感謝を表します。親はいつまでも私たちと一緒にいることができませんが、その山より高く海より深い愛情は、私たちの心を温めてくれるでしょう。今回の中国メロディーは、父の日をテーマにお送りします。
音楽の扉を開けてくれた父
私の記憶に残る父親は多芸多才なアマチュア音楽家で、バイオリンができて、口笛も上手に吹けます。私は音楽と縁があって、音楽番組『中国メロディー』を担当しているのは、子供時代に父親が音楽の扉を開けてくれたことと関係があるのだろうとよく考えます。
当時、毎週末の午後、父親が入れてくれた美味しいコーヒーを飲みながら、父と様々なジャンルの国内外の名曲を楽しむことは最も幸せな時間でした。陝西省の「走西口(西へ)」という民謡の優しく悲しい旋律を聞くと、恋愛に迷っている少女が故郷を離れざるを得ない恋人と名残惜しく別れる情景が目の前に浮かびます。また、新疆ロシア族民謡「在銀色的月光下(銀色の月光の下で)」のなめらかで美しいメロディーを聞く度に、そのやるせない哀愁に溢れる月光の下の世界に感動させられます。きっとその時から私は中国音楽を愛するようになったのだと思います。
父の大きな手
記憶の中の父親の手はとても温かくて大きく、力に溢れる手です。この大きな手はいつも私の人生の中に温かさと力を与えてくれました。
赤ちゃんの時、この大きな手がいつも優しく私に触れ、父の懐で安心して眠ることができました。小学校三年生の頃、初めて自転車の練習をして、この力強く安心する手はいつも私の後ろでバランスを保てるように守ってくれました。夏休みの時には、父の手がそばにあったので、私は水の中で安心して泳ぐことができました。この大きな手の支えがあったからこそ、今の私があると言えます。父親が亡くなって十数年が経ちますが、私の心の中では今なお、あの大きな手の温かさを感じます。
愛のプレゼント
ここ数年、毎年父の日になると、千言万語、たくさんの言葉を父に言いたいと思うようになります。特に、大人になって年を重ねていく中で、色々な人生経験をしてからは、父親の尊さをより深く感じさせられます。
父親としていつも子供たちの考えと選択を尊重し、無償の愛と尊さを贈ります。これは子供にとって、何にも代えがたい人生のプレゼントで、普通の家庭に生まれながらも、世界で最も貴重な財産を持っていると感じさせてくれます。今、私もこの貴重な愛のプレゼントを自分の子供に渡して、時と場所を超えていつまでも伝えていきたいです。
番組の中でお送りした曲
1曲目 父親
歌詞:
川のほとりで夕日を眺めると
あなたのことを思い出す
温かい黄昏の光は
あなたの眼差しのように優しい
あなたに感謝したい
光り輝く子供時代を与えてくれたから
2曲目 父親
この歌は、映画「父親」の主題歌「父親」です。
歌詞:
昔のようにあなたの温かい手を繋ぎたい
あなたが私の傍にいないけれど
爽やかな風で私の気持ちを伝えたい
時の歩みを早めないでほしい
私は自分のすべてをかけてでも
あなたの永遠な歳月を取り戻したいと願う
3曲目 父親
この歌は、父の愛を讃えています。
歌詞:
小さい時はいつも父親の肩に座っていた
父親は天に上るはしごだった
今大きくなった私は故郷を離れた
心の歌ですべての親の平穏を祈る